ビール醸造の材料

※2020/09 ホップの流通状況に合わせて、記事修正

※2018/10 モルトの分類を見直し

※最近の状況に合わせて、記事修正。

ビール醸造に必要な材料と、自分の購入先を紹介する。

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 ビール造りの3大主役の一人。作るビールのスタイルに合わせて入れる種類や量が変わる。自分は麦の分類は大きく3つに分けている。

1:ベースモルト

 麦芽化した大麦で、これがないと醸造は出来ない。麦芽酵素が充分に残っており、単体で醸造ができる。

2:ローストモルト/カラメルモルト

 ベースモルトに追加して、ビールに色や味の深みをつける。熱を加えているため酵素が弱くなっており、これだけでは醸造できない。高温焙煎しているモルトなどは酵素が完全に死んでいる。

3:アンモルト

 糖度を上げるために追加するモルト以外の原料。砂糖やコーンスターチ、米やオーツ、小麦など。

 

  ちなみに、偉そうに3つに分類しているが、自分なりの勝手な素人分類だから覚えなくていい。詳しい人がいたら講義してほしい。

 自分は以下のものをそろえている。

・ベースモルト

 2row malt , vienna malt, munich malt, wheat malt, pilsner malt, ray malt

・ローストモルト

 carapils, crystal malt C40/C80, carared, chocolate malt, roasted barlay 

 ・アンモルト

 flaked oats, wheat

 

 日本ではほとんど流通していないが通販で買える。ここが一番安くて速い。100g 30~50円くらいで、ベースモルトなら5~10kg単位で買う。ローストモルトやアンモルトなら100~500g単位で購入する。

www.sakeland.net

 

 ホップ

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 ビール造りの3大主役の二人目。ホップは100種類くらいあるんじゃないかな?ホップというと、緑の小さな松ぼっくりみたいなのを想像するけど、使うのは圧縮したペレットホップ。ウサギの餌みたいな形状だ。場所を取らず保存にも便利なので、世界のビール醸造はペレットホップがメインだ。酸化すると味が落ちるので、空気を抜いて密閉して冷凍保存する。

 いろいろな種類のビールを作りたいなら、色々な種類のホップがほしくなる。しかし、日本ではほとんど流通してない。モルトの章で紹介した通販サイト「ブリューランド」でもホップを扱っている。ホームブリュワーの味方アドブルさんも、ホップを多数扱っており、どのようなスタイルでもほぼほぼ対応できる種類のホップが日本国内でも揃えられている。

 最先端のホップを使いたい!とかいうもの好きな人は海外通販だ。自分はkotori brewingさんから学んでここを利用している。

https://www.farmhousebrewingsupply.com/

よりどりみどり。好きなのを選んでほしい。自分は4oz(オンス =約28g)パックで十分だ。ひとパック500~700円くらいだ。

 ※2020、利用できる運送会社がUSPS限定になってしまって、送料が1~2万になる。

 

または、こちら。

https://www.yakimavalleyhops.com/

4oz販売がないけど、収穫したてのホップが出回っており、品質は間違いなく良い。安い運送会社UPSを利用できるのもお勧め。

 

ビール酵母

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 ビール造りの3大主役の三人目。ビール酵母。こいつがなければ、お酒はできない。モルトから抽出された糖分をビール酵母が食べて、アルコールに変えるのだ。酵母の種類もたくさんあり、それぞれ特徴がある。自分はビールの魂だと思っている。

 上記写真はドライイースト。ブリューランドで送料無料(15000円以上)にするため、損にはならないだろうとたくさん買ったが、こんなに要らなかった。誰かに譲りたい。

 

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 それというのも、酵母リユースができるのだ。ちゃんときれいに洗浄して使っていれば長く使える。また瓶から回収して増殖だってできる。うちの小さい冷蔵庫も、使い古した酵母が占拠していてちょっと困っている。

 そして、ビールの作り方に慣れてくると、リキッドイーストに手を出し始める。写真の手前の試験管みたいな入れ物に入ってるのがそう。やっぱ味が違う。ドライイーストとは一線を画す雑味のない美味しさだ。ドライイーストは一袋400~600円くらいで、リキッドイーストは1000~1500円くらいする。

 リキッドイーストはここで買える。ホームブリュワーの味方アドブルさん。温度に弱いイーストをちゃんとクール便で送ってくれる。

手作りビールキット_アドバンストブルーイング

 ホップと一緒に海外通販でも購入できるけど、温度が心配なのでやるなら冬がいいだろう。 

 

その他

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アイリッシュモス。

 清澄剤だ。海藻のゼラチン質がタンパクなどを固めて沈めてくれる。ほかに魚の浮袋を使ったアイシングラスというものもある。良く入れ忘れて焦る。

 

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コリアンダー

 ビールに加えるスパイスだ。酸味がつく。belgian witやsaison で使う。ちなみに今流行のパクチーの種。

 

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オレンジピール

 これもビールに加えるスパイス。belgian witやsaison で使う。

 

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DME(ドライモルトエクストラクト)

 モルトをマッシングした結果得られる糖分を凝縮して乾燥させたもの。モルトのマッシングをせずにこれをつかってビールを仕込むこともできる。マッシングしないならビール造りは簡単だ。きっと2~3時間くらいで出来ちゃうんじゃないかな。「その他」に分類する材料じゃないけど、自分は酵母のスタータを作るために使うので、ここに持ってきた。最近は、麦芽水飴をスタータに使っている。

 これら「その他」材料はブリューランドでモルトを買うときについでに買う。 

 

 

 大事なものを忘れていた。水だ。ドイツにはビール純粋令という有名なきまりがある。それは、ビールは水と麦芽とホップで作らなければいけないという規則だ。それに出てくる大事な材料の水を忘れていた。

 水は硬水軟水、pHなどいろいろなファクターがあって、それもビールに影響を与えるらしい。だが自分は水道水しか使ったことがない。理由は値段。いつか硬水で醸造してみたい。

※2018年7月 更新。最近、ミネラルウォータを安く手に入れるルートを確保したので、全量ミネラルウォータ(軟水)で醸造している。

 ちなみに水道水は、使用する前に煮沸殺菌する。

 

以上。