ビール醸造方法を調べていると普段目にしない単位や言葉が出てくる。醸造初めは「ガロンって何リットルだよ!」「ozってなんだよ!」ってなる。それら今まで学んできた用語と、その簡易変換式を記録しておく。
華氏
まず、レシピを観ていると温度を華氏で表示してくることが多い。°Fだ。これを摂氏にする式は以下。
(°F- 32) / 1.8
計算機はいらない。162°F-32 = 130 ⇒ 130/ 2 ⇒ 65 ⇒ 65 + 6.5 = 71.5°C こんな計算ですましている。
ガロン(gallon)
水量はガロンで表示してくる。そんな単位があったのは知ってるけど、ガロンと聞くと手塚漫画の魔人が脳裏をよぎる。今の若い人は知らんか。ガロ―――ン。
計算式は以下で覚えている。
1ガロン = 3.8リットル
正確には3.785411784リットル。ついでに、バレル(barrel)は31gallonで、120リットル。クォート(quart)は1/4ガロンで、大体1リットルで覚えている。
アルコール度数
アルコール度数は、醸造前の初期比重 (original gravity (OG))と醸造後の最終比重(final gravity(FG))から求まる。
(FG - OG) / 0.00738
ちょっと、上は覚えにくいので、(FG-OG ) * 130 で覚えている。正確な計算式は別途あるが、とても難しい。
オンス
聞いたことあると思うけど海外の重量を表す単位。ozで表記される。以下で覚えている。
1オンス = 28グラム
正確には28.349523125
ポンド
これまた海外の重さを表す単位。lbで表記される。以下で覚えている。ozの16倍の単位だ。
1ポンド = 450グラム
正確には453.59237グラム。
tsp
これはティースプーンの略語で、小さじのこと。
Standard Reference Methodのことで、麦芽の色を表す。これにより使用する麦芽のSRMとその量によって、出来上がるビールの色がわかる仕組みだ。日本のビールのSRMは1~2程度なんじゃないかな。覚えておきたいのが、SRMはアメリカで扱われる単位で、ヨーロッパはEBC(European Brewery Convertion)という単位を使う。その変換式を覚えておくとよい。お店によってはモルトをSRM表記で売っていたりEBC表記で売っていたりだ。薄いモルト買おうと思ったのに、間違えて濃いモルトを買ってしまったってことが無いようにしたい。
EBC=SRM × 2
正確には1.97
ビールを作るための計算式はもっとある。大事なのが3つ。
・ビールの色を決める計算式
・初期比重を決める計算式
・ビールの苦みを決める計算式
これらは、また別の機会に説明したい。
以上。