ビアバーでクラフトビールを飲んでいると、そのビールのスタイルがなんであるかは分かるようになってきたが、さて、そのビールが使っているモルトはなんだろう。どんな割合で使っているだろうか?ホップはUS産か?NZ産か?何種類入っているか。それらは、ほぼわからない。どうやったら分かるようになるのだろうか。そんなこと考えていたら、こんな記事を見つけた。
ホームブリュワーが美味しくしようと努力すると、自然と工程や材料が複雑になっていくとのことで、まさにそうだと思う。そして、そんな努力の果てにできるビールは「絶対に普通だ」と。我がことのようで笑ってしまった。もっと簡単にシングルモルトとシングルホップで作ろうよという趣旨のようだ。Signle Malt And Single Hopの頭文字でSMASHだ。このテクニック、材料の個別の特徴を勉強するのに適している。そんなわけで、しばらくSMASHで各材料を勉強してみることにした。
さて、正確に素材の違いを把握するため、2バッチを並列で仕込んで、一つの材料だけ変えることにしてみた。
レシピはこちら。今回はモルトの違いに注目。
バッチサイズ(A/B共通)
5ℓ
バッチA:ピルスナー 100%
バッチB:US 2row 100%
シングルインフュージョン 60m 66℃
ボイル(A/B共通)
60m
ホップスケジュール(A/B共通)
カスケード 60m 9g
カスケード 30m 5g
カスケード 0m 5g
カスケード Dry Hop 5g
IBU40
イースト(A/B共通)
Wyeast 1056 American Ale
仕込みが大変だった。
手持ちの道具は、15ℓ寸胴鍋、5ℓ鍋、3ℓ鍋、2重バケツロイタータンだけ。並行で仕込むと言ってもパイプラインだ。こんな計画で進めた。黄緑がバッチA、ピンクかバッチBだ。
予定より45分くらい遅れたが、ざっくり上記のとおりできたかな。一番困ったのが、13:00頃に漬物袋のストックが無くなっていることに気づいて、マッシングとロイターリングしている間に1km離れたホームセンターに走って買いに行ったこと。汗だく。
完成。真ん中に板を挟んでバッチA/Bをストッカーで保管。
イーストはすぐに入れないで、DMEでスターターを造っている。しっかり発酵した後にウォートに入れることにする。
話は変わって、複雑な材料で仕込んだ蜂蜜セゾン。ようやく1次発酵が終わったので2次発酵へ。味見したらあんまりおいしくない。期待した白ワインフレーバーが感じられなくて哀しい。せめて「普通」ぐらいになってほしいと祈るばかりだ。
最後に、ビール仕込みながら飲んだ7月のNE。これはうまい。ホップジューシー。
以上。
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