ケルシュ(Ver201902)の出来

 今冬の仕込みはラガーとケルシュを繰り返してて、今回はケルシュ。ラガーは発酵に時間がかかるので、月2ペースで作ると設備がスタックしてしまう。エールのケルシュを挟むことで、それを緩和ができると期待してのスケジュールだ。

 

 さて、このイーストはVBNC復活イーストで、使用するのは2回目。前回のケルシュの評価は、正直イマイチな出来だったと思う。完全復活した雄姿をみせて欲しい。

vvm.hatenablog.com

 前回からの変更点はバッチサイズを11リットルにしただけで、レシピ構成はまったく同じなので省略させてもらう。

 

 発酵時の比重と温度の遷移グラフはこちら。牛歩のごとくゆっくりした発酵で、1次発酵に3週間近くかかっている。あんまラガーと変わらねーじゃんとイライラしたのを覚えている。原因は発酵初期に温度を下げすぎてると疑っているが、どうだろう。

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 で、先週の「イーストフィルタ」の記事に書いた通り、イーストを濾過して瓶詰した。半分はイースト入りでボトルコンディション中。

 瓶詰時の試飲については前回の記事にも書いたが、フィルタを通すことでリンゴ様の心地よい香りが消し飛んでしまい、渋い苦みが前面でがっかりした。澱引き時点はとても良い出来だったのに。そんなわけで、試験官カーボネーション分のケルシュの完成度はあきらめていた。

 

 しかし、瓶詰したからには飲むしかない。昨日3/23に、試験官カーボネーションを実施していざ開栓。

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 これが予想に反してめちゃめちゃ旨い。グラスから口が離せず、500mlを飲み干してしまった。どう旨かったのか説明できない。なんとなく言えるのはバランス感が秀でてる。こんなん、ビアバーでも飲めたらラッキーなビールだ。もともとドリンカブルに作ってるけど、それを差し引いてもあっという間に飲んでしまった。

 イーストろ過が影響しているのか?はたまた、このイーストの本来の実力で、ボトルコンディションはもっとうまいのか?もう少し飲み比べてみましょう。

 

以上。