シュバルツなのか?(Ver202111)

 シュバルツは、1年に1回は仕込みたいラガーイーストを使った黒ビール。ローストモルトの香ばしさとラガーのキリっとした味の融合が口の中を幸せにする、そんなブラックハッピービールを今年も作ります。と意気込んで仕込んだのだけど、タイトルを疑問形にしたのはなんか違う気がしてきたから。今日はそんなシュバルツ?の話です。

 こちらレシピ。モルトやホップはいたってシュバルツの構成。

Batch size
 11リットル
Grain bill
 ピルスナー        75%
 ミュンヘン        9%
 アロマティックモルト   5%
 カラアンバー       5%
 Blackprinz         5%
 チョコレートモルト    1%
 SRM=23
Mash
 セルロースレスト@30℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃      -
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 60m  ミッテルフリュー   20g
 30m  ミッテルフリュー   15g
 IBUs=25
Yeast
 Wyeast 2007 PILSEN LAGER

 こちら完成品。
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 まだ炭酸が弱いけど、黒ビールは炭酸弱い方が好きなので問題なし。色は、紅がひらめく絶妙なSRMでグッド。アロマは華やかな香り。きつくない、まろやかなカラメル香。ホップ香はなし。口に含むと、ごくごく飲める軽いボディがのどを通過した後に、まず甘み。その次にダークモルトの渋み。ただしほのかな渋みで、やがて酸味に変わりフィニッシュ。うまーい。全体的に軽いイメージに仕上がってドリンカブル。あれ?でもこれ、シュバルツじゃないぞ・・・?という感想に至った。
BJCP 2015の「8B.シュバルツ」の説明。

A dark German lager that balances
roasted yet smooth malt flavors with moderate hop bitterness.
The lighter body, dryness, and lack of a harsh, burnt, or heavy
aftertaste helps make this beer quite drinkable

こちらは、「2C.インターナショナル・ダーク・ラガー」の説明。

A darker and somewhat sweeter
version of international pale lager with a little more body and
flavor, but equally restrained in bitterness. The low bitterness
leaves the malt as the primary flavor element, and the low hop
levels provide very little in the way of balance.

 どっちに近いかと言われると絶対2Cなんだよなー。どこが違うって「sweeter」の一文がこの違いを明確にしている。これは、使ったイーストが大きな影響を与えてるのだと予想する。だったら初めから2Cのレシピにすればよかったなー。って感じの出来になっているのが今回のシュバルツ?である。まぁ美味しんだけどね。

以上。