アメリカン・WIPA~ホップ探求篇~(Ver202205)

 自分のIPAの下手さ加減が2ndドライホップに起因することは、もう多くを語る必要ないだろう。ならばどうやって満足いくホップ感を出しながらIPAにできるのか?
 今回はそんなテーマで、ホップ投入量を工夫してみた。

 こちらレシピ。

Batch size
 11リットル
Hop & Spice schedule
 60m
  マグナム      5g
 10m
  センティニアル   5g
  シムコ       5g
 0m@ワールプール
  センティニアル   30g
  シムコ       20g
  アマリロ      20g
 1st ドライホップ
  センティニアル   6g
  シムコ       8g
  アマリロ      8g
 2nd ドライホップ
  センティニアル   4g
  シムコ       4g
  アマリロ      4g
 IBUs=25.0
Yeast
 Wyeast 1272 American Ale II

 どうだろう?WPの量を爆上げしてみた。WP投入ホップは、ミルセン量を増やさずにゲラニオールとリナロールは維持できる。と、自分は勝手に判断している。
 今回のオイル構成と、ここ最近のホップ量を減らした醸造を比較してみた。

オイルug/L 前々回 前回 今回
ミルセン 13899 12221 4923
フムレン 2504 2985 1138
カリオフェレン 1945 1448 524
ファルネセン 373 164 78
リナロール 608 642 605
ラニオール 206 420 561
βピネン 109 159 68
IBUs 22.5 29.2 25.0

 計算ではミルセンとフムレン系が大幅に下がっている。(はず)

 こちら完成品。

 見た目。ヘッド白くてボディは黄色くてとても美しい。あと、WPドライホップはやっぱ濁るねー。
 アロマ。レモンと、このエールイーストの酸味を感じるさわやかな香り。
 フレーバーは、グレープフルーツ。苦みが強いが心地よい苦みで、柑橘香と合っている。その後に花のようなほのかな甘み。白ビールなのでブレッドで、滑らかなマウスフィールも心地よい。全体的にトゲがなくて非常にバランス取れている。90点。WP大量ホップの結果はなかなかGood。

 2ヵ月前に瓶詰した前回IPAと比べてみたが、そちらはやはり劣化していて、口の中にプラモデルを突っ込まれたような味になってる。今度からこの劣化したビールを「ガンダムビール」と呼ぶことにしよう。今回のビールが一か月後にガンダムにならないか継続チェックだ。

 以上。