2017年9Bの日記

 今週末は、けやきひろばビール祭りが行われていたんだけど、ちょっと遠いので、友人と横浜のクラフトマンで開催されているカリフォルニアタップ祭りに行ってきた。バラストポイント、ヘレティック、ニーディープ、フィフティフィフティ、シエラネバタを堪能してきた。ニーディープって、ひざ下浸水?身動き取れないってような意味らしい。おもしろ名前つけるもんだね。

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 どのビールもおいしかったんだけど、なかでも衝撃だったのが、バラストポイントのビクトリーアットシーインペリアルポーター。10%の高アルコールだけど、まるでスタバのカフェモカ。甘さとドライが見事に調和している。自分が昔に仕込んだココナツDIPAも甘さとドライを感じられるビールだったが、ガチャガチャとぶつかり合っていてバランスが悪かった。アメリカンブリュワリーの底の深さを痛飲。ほかにもフルーツビールやサワー、バレルエイジドビールと、4人で31タップをコンプリート。f:id:vvm:20170904000718j:plain

 

 さて、最近の醸造情報。

 蜂蜜セゾンを仕込んでいた時、蜂蜜の影響で1次発酵が遅いという話をしたけど、どうやら蜂蜜だけが原因だったわけではないようだ。最近、イーストを十分冷えたウォートに投入するようにしているのだが、どうもそれが影響しているような気がする。こちらが蜂蜜セゾンの比重(青)と温度(赤)の関係。イースト投入から1次発酵終了まで結局10日かかっている。温度はその間、19℃近辺を見事にキープ。

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 で、こちらがSMASHの比重と温度の関係。こちらも発酵が遅い。比重は落ち着いてきたけど、まだ目に見える発酵を続けている。発酵が遅いので後半温度を上げてみたが、この発酵の遅さはイースト投入時にしっかり温度下げているからのような気がしてきた。今までは、チルしたと言ってもよくて25℃くらいで、そこにイースト入れてだんだん20度以下に下げていくという手法を取っていた。まだ確証はないが、この違いなんじゃないかな。

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 低温発酵の影響は、イーストが作り出すエステルは低減されるはずで、同時にオフフレーバーも抑えられるはず。これが最終的に味にどのような影響をもたらすのか。たのしみだ。

 ちなみに、蜂蜜セゾンを本日瓶詰したが、とても良いアロマになってきた。複雑なフルーツアロマで期待大。だけど口に含むと、薬くさいフレーバーが際立って微妙。前回仕込んだ経験上、セゾンの熟成期間は長い。きっと1ヶ月くらいボトルコンディションでバランスが良くなるんじゃないかな。先週仕込んだSMASHの方が先に完成してしまいそう。

 

以上。