7月に作ったこちらのビール、すこぶる出来が良かったので、もう一度造ってみることにした。
同じ材料にするのは面白くないので、今回はヴィット材料を使って「アメリカンヴィット」というわけだ。ちなみに、正式なスタイルガイドにはアメリカンヴィットはないはず。
レシピはこちら。
Batch Size
11リットル
malt
ピルスナー 46%
小麦玄麦 46%
フレークドオーツ 8%
SRM=3.2
mash
プロテインレスト 50℃ 30m
インフュージョン 65℃ 60m
マッシュアウト 76℃ 5m
boil
60m
hop & spice schedule
ネルソンソーヴィン 6g 60m
オレンジゼスト 28g 15m
ネルソンソーヴィン 8g 5m
ネルソンソーヴィン 6g 2nd Dry hop
IBUs=19.1
※ドライホップは計画していなかったが、日々味見している中でもう一声パンチが欲しかったので追加した。
Yeast
Wyeast 1056 American Ale
どこら辺がヴィット材料かというと、小麦玄麦とオレンジゼストがそれ。ヴィットにはコリアンダーも使われるが、味が尖る印象があるので今回はやめておいた。
小麦玄麦は非常に硬く、精米機フルパワーでも全然削れない。結果、糖の収率が悪いということが今までの経験で分かっている。今回は、すり鉢を使用してゴリゴリしてみた。
しかしなんとも硬い!!ぜんぜん歯が立たない。結局、精米機とすり鉢の併用で、汗をかきながら結構な量の小麦玄麦を砕いた。もう二度と買わない。今後は小麦粉を使う。
お次はオレンジゼスト。黄色い表皮のみをすりおろして、白皮の苦みが入らないように気を付ける。オレンジ2個をすりおろして、これも結構疲れた。ちゃんとしたゼスト用の器具が欲しい。
1次・2次発酵をそれぞれ1週間。本当はもう少し寝かせたかったけど、次の仕込み用のストッカーやスペースがないため、仕込から2週間で瓶詰。
良い色だね。前回のアメリカンウィートもペールイエローの良い色だったが、今回も期待できそうだ。
試飲した結果は、オレンジとネルソンソーヴィンのチオールが時間差で香るおもしろい出来。18℃低温発酵によりAmerican Ale Yeastも穏やかで、狙い通りコントロールできている。これは前回を上回る出来かも。
今回の温度コントロールはこんな感じで徹底して低温。とても収束が速かったな。
以上。
追記
完成形の評価はこちら