最近の醸造サイクル

 基本的に2週間に1回のペースでビールを仕込んでいる。エールが仕込めるこれからの季節だと、以下のようなパイプラインを組める。縦が時間軸で、横がバッチだ。Aのビールの瓶詰する頃に、Bのバッチの仕込みを開始するという感じ。予定が入り1週ずれたりすることもあるが、だいたいこのサイクル。

    A  B  C  ...  

0週 醸造 

1週 澱引 

2週 瓶詰 醸造

3週    澱引

4週    瓶詰 醸造

 

 で、去年の春から秋にかけては上記にプラスして、スターターを仕込む計画も合わせてみた。醸造の3週間前頃から、イーストを元気にするために毎週スタータを造るのだ。こんな感じ。

    A  B  C  ...  

-3週  St0

-2週  St1

-1週  St2     St0

0週 醸造 St1

1週 澱引 St2      St0

2週 瓶詰 醸造    St1

3週    澱引    St2

4週    瓶詰 醸造

※St:スタータ

 これがめんどくさい。前回は澱引きだけの週があって休憩できたが、常に複数の工程が毎週入るようになってしまって大変。そんななかスタータの管理がおろそかになって菌汚染してしまった。そして、いくらスターターをつくっても一発目の醸造はいまいちなことにも気づいた。

 

 それらの反省から、最近はイーストを3~4回は連続して使うようにしている。そして起こしたイーストの1回目の醸造は試験醸造として、低OG且つ小バッチで仕込むようにした。こんなスケジュール。

    A  B  C  ...  

-3週  St0

-2週  St1

-1週  St2     

0週 試醸 

1週 澱引       

2週 瓶詰 醸造    

3週    澱引    

4週    瓶詰 醸造

※試醸:試験醸造

※もちろんSt0~2の間に、別なイーストの醸造を行っている 

 そんなわけで、いまはイースト切り替えのタイミングということで試験醸造ビールが完成。

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 大活躍したケルシュイーストを封印し、Wyeast1084 Irish Aleを起こした。起こしたというより、昨年スタータを腐らせて殺してしまったイーストを、長期保存していたビール瓶の底から復活させた。

 レシピは適当なので省略。スタイルはアメリカンペールエールで、オレンジ感満載のセッションエール。最近思うんだけど、なぜか試験醸造はにごる。時短のためプロテインレストしてないから?ドライホップしたから?でもそんなに入れてないし、わからん。

 

 というわけで、ベルジャンイーストであそぶ前に、しばらくアイリッシュイーストであそぶことになった。次は、久々にシングルホップIPA。その次はレッドエール、そしてスタウトかな。

 

 以上。