気付いたら7月も後半。上期の振り返りをしておこう。
今回から、試験醸造作品(イーストを起こすための小バッチ品)は評価対象外とする。
・1月 なし
月2で定期的に醸造しても、冬の発酵が遅くてこんな期間が発生する。
・2月 シメイレッドクローン
シメイレッドクローン(Ver201811) - homebrew diary
VBNC状態のWyeast1214ベルジャンアビーイーストをレスキューして仕込んだチャレンジ作品。イーストが復活してホッとしたのもつかの間、高比重が原因で発酵が途中で止まってしまった。ドライイーストを追加して何とか完成にこじつけた。11月に仕込んで完成したのは2月。冬はとにかく発酵が遅い。
味はヨシ。ベルジャンイーストのドライフルーツのような深みのあるフレーバー。この味が出せるとはちょっと感動。
・3月 プラズドロイクローン
プラズドロイクローン(Ver201901) - homebrew diary
2018冬季の初ラガー。冬はカーボが入らないので試験官カーボネーションを実施。Wyeast2001 ウルケルイーストが古いのか、イーストくさくて不満足な出来。
・3月 ベルジャンIPA
ベルジャンIPA(Ver201812) - homebrew diary
Wyeast1214で仕込むIPA。これはけっこうおいしかったな。魅惑的なベルジャンイーストのフレーバーとアメリカンな柑橘ホップの相性がおもしろくてクセになる。ちなみに、第2弾を今作っている。
・3月 ケルシュ
ケルシュ(Ver201902)の出来 - homebrew diary
Wyeast2565ケルシュイーストをVBNCレスキューした作品。これ旨いんだよねー。さわやかでごくごく飲めるの。まるで運動後のポカリ。ケルシュというスタイルは繊細で日本人に合うと思っているのだけど、まだまだ知名度が低い。レギュラー醸造のケルシュって見たことないからしょうがないよね。
しかし最近、サントリーのTOKYO CRAFTシリーズからケルシュがでたのだけど、これがうまい。興味がある人はぜひ買って飲んでほしい。そして周りにすすめてほしい。
・4月 ポラリスラガー
ポラリスラガー(Ver201901) - homebrew diary
ポラリスホップを使ったラガー。高比重のパワー系ピルスナーを目指してみた。当時はイースティでちょっと違うなーと思っていたが、これが7月の最近は味が整ってうまい。びっくり。ながい熟成でドライさが増して、イースティが鳴りを潜めた。そこにポラリスのスーッとしたフレーバがマッチしている。
・5月 アメリカンウィート
アメリカンウィート with Kölsch(Ver201903) - homebrew diary
ケルシュイーストを使ったアメリカンウィート。こいつはやばい出来だった。ソラチエースの苦みをもったさわやかさと、ケルシュイーストの甘みをもったさわやかさが口の中で絶妙なコラボを魅せる。ウィートの柔らかさも良かった。
・5月 ヘレス
へレス(Ver201903) - homebrew diary
イーストフィルタしたのだが、使い方が悪かったようでボトルコンディションでペットボトルがパンパンになって首を傾げた。味もうっすくて笑える作品に仕上がった。
・6月 ヘレス
ヘレス2(Ver201904) - homebrew diary
2018冬季の最後のラガー作品。フィルタのやり方や味うっすなどの反省をフィードバックしてかなりの完成度。ミュンヘンラガーイーストのほのかなレーズン感もばっちり、うまい。フィルタも成功して、いまだにペットボトルが柔らかい状態を維持している。開栓したら弱く「シュッ」というのだけどね。
・6月 インターナショナルアンバーラガー
インターナショナル・アンバー・ラガー with Kölsch (Ver201904) - homebrew diary
6月のブログでは、汚いとかバランス悪いとかさんざん言ったが、7月に入って整いました!かなりうまい。モルトの甘さとケルシュイーストの甘さがタッグを組んで、重いホップとのバランスが取れている。
アイリッシュ・IPA(Ver201905) - homebrew diary
Wyeast1084 アイリッシュイーストを使ったIPA。瓶底イーストの培養なのだが、残念ながら細菌汚染しているようで硫化水素くさい。飲めないわけじゃないし、気づかない人は気付かないと思うが、気付いたらもうだめだった。
・6月 ミルク・スタウト
ミルク・スタウト(Ver201905) - homebrew diary
アイリッシュIPAと同じイーストを使っているので、硫化水素が怖くて熱処理することにした。それが功を奏したのか臭みはない。味は、〆のビールポジションがため、酔ってから飲むので記憶があまりなかったりする。ごめん。おいしいと思っている。
総括
13醸造11作品(2醸造は試験醸造)。今期はとにかく北海道の冬に苦しめられた印象が強い。とにかく発酵が弱い。しかしその中でもケルシュイーストの素性の良さに気づけたことや、イーストフィルタの実証をできたのは良い経験だった。ラガーも4作品仕込めて、最後には納得のいくヘレスができた。また、醸造のサイクルを見直して品質はかなり向上している。アイリッシュイーストはちょっと残念な結果になったが、全体的なレベルはワンランク上がっていると感じる。
今期のベスト作品はとても迷うが、アメリカンウィートWithケルシュとしておこう。ちなみに去年の下期ベストもアメリカンウィートだったりして、もしかして俺はアメリカンウィートスタイルが好きなのか?いまいち本場のスタイルを知らないのだけど・・・。
下期もバリバリ仕込むぞー
以上。