グルコシダーゼを使った醸造(2)

  あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 早速ですが、こちらの続編。

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 年明け早々にα-グルコシダーゼを使用した醸造をおこなった。

 レシピはこちら。レシピは1バッチの情報。これを3バッチ仕込む。3バッチと言っても、マッシング時にα-グルコシダーゼを投入した5リットルバッチと、投入しない10リットルバッチを並行で仕込み、10リットルバッチはチル後に5リットル毎に分けて、一方にα-グルコシダーゼを投入という形式で3バッチ同時に仕込む。それぞれのバッチを以下とする。

 バッチA:マッシング時α-グルコシダーゼを投入

 バッチB:チル後にα-グルコシダーゼを投入

 バッチC:投入なし

 

Batch Size

 5リットル

Grain bill

 ピルスナー     95%

 カラピルス       5%

 SRM=5.3

Mash

 セルロースレスト@30℃    5分

 プロテインレスト@52℃    10分

 サッカリフィケーション@62℃ 10分

 サッカリフィケーション@68℃ 10分

 マッシュアウト@78℃     10分 

※今年は、マッシングを真面目にやることにした。昇温も非常にゆっくり時間をかけている。あと、スパージング時に不織布を絞るのもやめることにした。おかげで、ボイル時の灰汁はさらに減った。もちろんボイル時にお湯を足して、最終容量は確保するようにする。それでもマッシュ効率は変わらないことがわかった。

Boil

 60m

Hop & Spice schedule

 60m

  ポラリス      3g

 15m

  アマリロ       4g

 0m

  アマリロ       8g

  モザイク(Cryo)     4g 

 ドライホップ (2次発酵時)

  アマリロ       8g

  モザイク(Cryo)     4g 

 IBUs=37

Yeast

 Wyeast 2308 Munich Lager

 

 今回、2019収穫のアマリロを初開封したのだけど、ものすごく薫ってびっくりした。鮮度でこんなにも香りが違うんだ~。今までのホップに対する扱いを見直したい。1年以上寝かすとかもうありえないな。開封したら使い切る方向で行こう。

 

 今回の醸造で一番苦労すると予想していたのは、それぞれのバッチのO.G.が合わないこと。特に5リットル仕込みと10リットル仕込みで使用する鍋も違うので、若干の差が出るだろうと感じていた。しかしこれが、ドンピシャ。最終容量もほとんど差がない。旨いビールが作れるかどうかは別にして、醸造スキルは上がったなと感じた2020年の新春。

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 写真は納戸で保管している3バッチの様子。今回は温度を一定に保つことよりも、3バッチ間の温度を一定にすることを優先。

 

 こちらに比重遷移の途中経過。計測はバッチA/Bのみ。

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 今のところ、ほとんど差がない。このまま差がなかったらどうしよう・・・。仕込みの全工程で10時間くらいかかったんですけど。

 

 以上。

 

続き

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