グルコシダーゼを使った醸造(3)

 グルコシダーゼを使用した醸造の続き。2週間で発酵が落ち着いたので、本日澱引き。さて比重はどうなっただろう。

 

 前回の記事はこちら。

グルコシダーゼを使った醸造(1) - homebrew diary

グルコシダーゼを使った醸造(2) - homebrew diary 

 

 仕込んだ3バッチの条件をおさらい。

  • バッチA:マッシング時α-グルコシダーゼを投入
  • バッチB:チル後にα-グルコシダーゼを投入
  • バッチC:投入なし

 バッチAはイソマルトオリゴ糖が残って高比重になっているはずで、バッチBは酵素の働きで糖の分解が起きて低比重に。バッチCはいつもの通りで、AとBの中間の比重。と言うのが期待値だ。

 こちらが比重遷移グラフ。

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 ※バッチCは遷移の計測をしていないので、本日の値でグラフを引いている。

青線のバッチAとバッチBの差よ。効果絶大だなα-グルコシダーゼ。バッチAは、がっつりボディの強いビールになりそうだ。遷移をみると、1/12あたりまではバッチAのほうが比重が低いことがわかる。計測時はどうなることやら焦ったし、バッチにつけた名札を取り違えたかとも思ったが、最終的に逆転して一安心。

 そして不思議なのがバッチBとバッチCの差。ほとんど差がない。ただ、バッチBはまだ弱く発酵しているようなので、2次発酵期間を経てキレキレに仕上がってくれると期待している。

 

 若ビールを味見した結果がこちら。

  • バッチA:甘いというより、まろやか
  • バッチB:ピリッとキレていて、尖った感じ
  • バッチC:バッチBに近いが、より多くの味(オフフレーバー含む)を感じる

どれも良い出来だけど、バッチBが好みだ。いやー完成が楽しみだ。次回はだいぶ先になるが、完成品の飲み比べを報告したい。

 

以上。

 

続き

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