IPA。情報処理推進機構と同じ名前のビールがあることを知ったのは2015年の夏だった。イギリスからインドへの長い航路でビールが腐らないようにアルコールとホップを強めにしたとかいろいろ由来はあるようだが、初めて飲んだIPAの苦味は言葉よりも強く五臓六腑に染み渡った。
それから5年。ヘイジーやブリュット、シェークIPAなど世の中の流行は目まぐるしく変わる。それらのビールは確かにおいしい。おいしいのだが、はて?自分の脳に雷を落とした5年前のIPAを超えるビールには出会えたのだろうか。
あの時代のIPA。あれが飲みたい。これはビール業界に対する意見や要望ではなくて、個人的な望郷の念に似た何かだ。
と言うわけで作りましょう。
Batch Size
11リットル
Grain bill
US2row 69%
カラピルス 8.8%
C40 2.5%
グラニュー糖 19.7%
SRM=5.8
※ビッグビールなので、ロイターする自信がなかったからモルトの量を減らした。
Mash
セルロースレスト@35℃ 5分
プロテインレスト@52℃ 10分
サッカリフィケーション@68℃ 15分
サッカリフィケーション@62℃ 15分
マッシュアウト@78℃ 5分
マッシュ効率 81%
※αアミラーゼ活性⇒βアミラーゼ活性のほうが効率が良いかなと、糖化を68℃⇒62℃にしてみた。
Boil
90m
Hop & Spice schedule
90m
CTZ 45.1g
センテニアル 8.1g
45m
CTZ 16.2g
30m
アマリロ 16.2g
0m
センテニアル 37g
Cryoシムコ 8g
Dry(予定)
CTZ 53.2g
センテニアル 29g
Cryoシムコ 8.5g
アマリロ 16.2g
IBUs=176.8
Yeast
White Labs WLP029
※アメリカンエールイーストを起こしている暇はなかったのでケルシュイースト。ケルシュはクリスピーなのでホッピーなビールに合うと思ってる。
レシピをみて勘が良い人は気付いたろう。そう、Pilny the Elderクローンだ。それが初めて飲んだIPAってわけでないが、当時流行っていたウエストコーストIPAの代表格はこれだろう。
しっかしホップの量が半端ない。今回はお茶パックを使っている場合ではなかったので、そのままどんどん投入した。
まずは90分投入ホップ。いけー!!
どわーーーー!
忘れてたーーー!煮沸時のホップ投入は爆発するんだった!!
これ絶対IBU値減ってるよな。。。
お皿に0分投入ホップ。ジップロックにドライホップ。すげー量。
ウォートをなめてみたら、生のゴーヤにかじりついたように舌がしびれた。これ本当に飲めるようになるんだろうか。
以上。