古き良き時代のIPA(Ver202002)

 IPA情報処理推進機構と同じ名前のビールがあることを知ったのは2015年の夏だった。イギリスからインドへの長い航路でビールが腐らないようにアルコールとホップを強めにしたとかいろいろ由来はあるようだが、初めて飲んだIPAの苦味は言葉よりも強く五臓六腑に染み渡った。

 それから5年。ヘイジーやブリュット、シェークIPAなど世の中の流行は目まぐるしく変わる。それらのビールは確かにおいしい。おいしいのだが、はて?自分の脳に雷を落とした5年前のIPAを超えるビールには出会えたのだろうか。

 あの時代のIPA。あれが飲みたい。これはビール業界に対する意見や要望ではなくて、個人的な望郷の念に似た何かだ。

 

 と言うわけで作りましょう。

 

Batch Size

 11リットル

Grain bill

 US2row           69%

 カラピルス        8.8%

 C40            2.5%

 グラニュー糖         19.7%

 SRM=5.8

※ビッグビールなので、ロイターする自信がなかったからモルトの量を減らした。

Mash

 セルロースレスト@35℃    5分

 プロテインレスト@52℃    10分

 サッカリフィケーション@68℃ 15分

 サッカリフィケーション@62℃ 15分

 マッシュアウト@78℃       5分

 マッシュ効率 81%

 ※αアミラーゼ活性⇒βアミラーゼ活性のほうが効率が良いかなと、糖化を68℃⇒62℃にしてみた。

Boil

 90m

Hop & Spice schedule

 90m

  CTZ      45.1g

  センテニアル    8.1g

 45m

  CTZ      16.2g

 30m

  アマリロ    16.2g

   0m

  センテニアル   37g

  Cryoシムコ     8g

 Dry(予定)  

   CTZ        53.2g

  センテニアル  29g  

  Cryoシムコ   8.5g

  アマリロ    16.2g

 IBUs=176.8

Yeast

 White Labs WLP029

アメリカンエールイーストを起こしている暇はなかったのでケルシュイースト。ケルシュはクリスピーなのでホッピーなビールに合うと思ってる。

 

 レシピをみて勘が良い人は気付いたろう。そう、Pilny the Elderクローンだ。それが初めて飲んだIPAってわけでないが、当時流行っていたウエストコーストIPAの代表格はこれだろう。

 しっかしホップの量が半端ない。今回はお茶パックを使っている場合ではなかったので、そのままどんどん投入した。

 まずは90分投入ホップ。いけー!!

f:id:vvm:20200224225834j:plain

 

 どわーーーー!

f:id:vvm:20200224225843j:plain

 忘れてたーーー!煮沸時のホップ投入は爆発するんだった!!

 これ絶対IBU値減ってるよな。。。

 

 お皿に0分投入ホップ。ジップロックにドライホップ。すげー量。

f:id:vvm:20200224225850j:plain

 

 ウォートをなめてみたら、生のゴーヤにかじりついたように舌がしびれた。これ本当に飲めるようになるんだろうか。

 

以上。