もみ殻を使ったホワイトIPA(Ver202003)

※マッシュ効率の感想が、いろいろ間違っていたので修正。

 

 ホワイトIPAを過去に2回醸造して、どちらも良い出来で気に入ったのでレギュラー醸造することにした。

ホワイトIPA(Ver201907) - homebrew diary

ホワイトIPA(Ver202001) - homebrew diary

 

 しかしレギュラー醸造するにあたって、クリアしなければならない課題がいくつかある。その一つがスタック対策だ。Ver202001は初めて小麦粉を使った醸造で、ロータリング+1回のスパージングでトータル7時間かかった。そんな作業は定期的にはできない。

 と言うわけで、もみ殻を購入。ロータリング時に混ぜることで、スタック解消になるとのことだ。

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 もみ殻の量はどれくらい入れるの?と調べたら、アドブルはウィートモルト3500gに対して500gと書いてる。海外ニキ達は5%と言っているので、間を取ってグレイン総量の15%とすることにした。

 

こちらレシピ

 

Batch size

 11リットル

Grain bill

 ピルスナー         55%

 小麦粉           40%

 オーツ           5%

 SRM=2.7

Mash

 セルロースレスト@30℃    5分

 プロテインレスト@52℃    10分

 サッカリフィケーション@62℃ 15分

 デコクション          5分

 サッカリフィケーション@71.8℃ 10分

 マッシュアウト@78℃       3分

 マッシュ効率 86%

 ※前回81%だった効率が5%アップ。効果があることは認められたが、90%に到達しなかったのは小麦粉だからだろうか?

Boil

 60m

Hop & Spice schedule

 60m

  CTZ      5g

 15m

  ギャラクシ   7g

  アマリロ    7g

 0m

  シトラ     10g

  ギャラクシ   10g

  カスケード   9.3g

  アマリロ    10g

  モザイク    10g

 1st,2nd ドライホップ

  シトラ     10g

  ギャラクシ   10g

  カスケード   10g

  アマリロ    10g

  モザイク    10g

  IBUs=35

 ※エルドラドを評価するため、今回はシトラにしてみた。

Yeast

 White Labs WLP029

 

 マッシングはもみ殻のおかげで3時間強で終わった。よしよし。糖化効率も上がったし、ホワイトIPAのレギュラー醸造の行く先は明るいぞ!俺の醸造ライフがまばゆく輝いて目が痛い。

 

 と思ったのは束の間。比重計測をするたびにスプーン一杯の味見をするのだが、明らかな違和感に気づいた。砂を舐めているような苦さを感じるのだ。舌にザラザラとした感じもする。

 発酵が落ち着いたらこれは収まった。要するに、ウォート内の循環が収まり、いろいろ沈んだら収まったということだ。ねぇ、マジもんの砂が入ってない?

 考えうる原因はもみ殻しかない。検証のため、もみ殻をお茶パックに入れて浸水してみると、細かいゴミがわさわさ出てきた。あぁ、やっぱり。

 

 買ったもみ殻に「土壌改良!」って書いていたのが思い出される。「まぁいいべ」とそれをポチった自分の醸造ライフの先が思いやられる。もう二度と使わない。

 

 しかし原因がわかれば対処が可能。発酵が失敗したわけでないので、沈んだ砂さえ除去すれば美味しくなるはず。と言うわけで、フィルターシステム登場。ろ過して瓶詰した。

 

 昨日、試験官カーボネーションして開栓。

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 うーん。色もいいし美味しいね。今回はシトラの影響か、とてもミカン感が強い。エルドラドはトロピカル感に寄与していたのね。エルドラドは固定にしよう。そして、少しコクと言うかまろやかさが足りない。前回、α-グルコシダーゼをマッシング時に入れたのが良かったのかも。ビールと言うより、さわやかなグレープフルーツサワーを飲んでるような感じ。モルトの量を少し増やしてみようかな。

 

 レギュラー醸造レシピの完成まで、もう少し時間がかかりそう。

 

以上。