アードネス・セゾン(Ver202008)の出来

 こちらのビールが出来たので評価。

 

vvm.hatenablog.com

 

 その前に、このイーストの発酵中の様子を記しておく。爆発力が高く、フワフワの泡を出しながら激しく発酵する。しかし、FGが想定より高い。適合スタイルにトリプルとかストロングなスタイルが出てくるけど、発酵しきるのだろうかと疑問。高い凝集性でとてもクリアになるという性質はその通り。ボトリングコンディションはゆっくりで、炭酸入るまで2週間かかった。

 

 そして開栓。さあ、ベルジャン・アードネスの実力を見せてもらおうか。

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 色ヨシ。想定以上に濃色なんだけど、透明でそれが気にならないスッキリさ。

 アロマは、カラメルを一番に感じた。これは、アロマティックモルトを使っているから。そのあとに、ほのかにフルーティとスパイシーが混ざり合うベルジャンエール特有の香りが遅れてやってくる。アロマヨシ。

 味。少し土っぽい田舎感があって、カエル君の片りんあり。すこしウっと来るイングリッシュエールの様相もあるが、悪くない。そう、悪くない。しかし、良くもない。何かが足りない。雑味のような嫌な味は一切ないのだが、まだこのイーストが実力を出し切っていないと感じる。そこはかとなく、恥じらいや奥ゆかしさを感じる純朴な味。

 こいつの実力を存分に引き出したいと感じさせる、ファーストセッションの出来でした。待ってろアードネス。次はもっと良いビールにしてやる。

 

以上。