寄り道ラガー(Ver202101)

 今期ラガー第3弾は、スタイルはずしの寄り道ラガー。インディア・ペール・ラガー(IPL)を仕込む。IPLってまだスタイルガイドに定義されていないはずだけど、近年少しずつ注目されて、検索に引っかかる回数が多くなってる。しかし、こんな誰でも考えるニュースタイルがイマイチ定着しないのって不思議。美味しいIPLはたくさんあるはずなのに。とは言え、スタイリッシュで洒脱なラガーを想像すると、IPLよりもブルックリンラガーが浮かぶしなぁ。
 今回は世界が驚く新しいIPLを造るぞ!ってつもりは全然ないので、肩の力を抜いて気ままな寄り道ラガーをお楽しみください。
 
Batch Size
 11リットル

Grain Bill
 ピルスナー        93%
 カラピルス       7%  
 SRM=3.6

Mashing
 セルロースレスト@35℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃       -分

Boil
 60m

Hop & Spice schedule
 ロータス  7g 60m
 ロータス  7g 15m
 ロータス  7g 5m
 ロータス  14g 0m
 ロータス  10g 1st Dry
 ロータス  14g 2nd Dry
 IBUs=39
 
Yeast
 Wyeast 2124 Bohemian Lager


 ホップはロータスのシングル。このホップ、私感だけど甘いメロンの香りがする。瓶詰時の味見で、けっこうな草感と渋みがついたので、あまりドライホップしすぎるのも良くない品種のような気もする。

 ボトルコンディションを2週間経て完成。
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 カーボはまぁまぁかな。色は、ゼラチンもフィルタもしていないので、こんなもんでしょ。アロマは、瓜系の青臭さと甘い香りがする。口に含むと、キャンディのような甘味が鼻に抜けて心地よいのだが、後味はやはり少し渋い。瓶詰時よりだいぶ弱くなったので、もう少し寝かせたら良くなるか。ロータスホップは柑橘じゃないフルーティなフレーバーで面白い。
 総合的に気負いせずに飲める箸休め的なビールって感じで及第点。ロータスのポテンシャルが確認できて、先週報告したNEIPAの完成がますます楽しみになった。
 ラガーイーストとドライホップの相性は正直まだわからん。1年に1回くらいIPLを作って評価続けてみましょう。

以上。