今期ラガー第3弾は、スタイルはずしの寄り道ラガー。インディア・ペール・ラガー(IPL)を仕込む。IPLってまだスタイルガイドに定義されていないはずだけど、近年少しずつ注目されて、検索に引っかかる回数が多くなってる。しかし、こんな誰でも考えるニュースタイルがイマイチ定着しないのって不思議。美味しいIPLはたくさんあるはずなのに。とは言え、スタイリッシュで洒脱なラガーを想像すると、IPLよりもブルックリンラガーが浮かぶしなぁ。
今回は世界が驚く新しいIPLを造るぞ!ってつもりは全然ないので、肩の力を抜いて気ままな寄り道ラガーをお楽しみください。
Batch Size
11リットル
Grain Bill
ピルスナー 93%
カラピルス 7%
SRM=3.6
Mashing
セルロースレスト@35℃ 5分
プロテインレスト@52℃ 10分
サッカリフィケーション@62℃ 15分
サッカリフィケーション@69℃ 15分
マッシュアウト@76℃ -分
Boil
60m
Hop & Spice schedule
ロータス 7g 60m
ロータス 7g 15m
ロータス 7g 5m
ロータス 14g 0m
ロータス 10g 1st Dry
ロータス 14g 2nd Dry
IBUs=39
Yeast
Wyeast 2124 Bohemian Lager
ホップはロータスのシングル。このホップ、私感だけど甘いメロンの香りがする。瓶詰時の味見で、けっこうな草感と渋みがついたので、あまりドライホップしすぎるのも良くない品種のような気もする。
ボトルコンディションを2週間経て完成。
カーボはまぁまぁかな。色は、ゼラチンもフィルタもしていないので、こんなもんでしょ。アロマは、瓜系の青臭さと甘い香りがする。口に含むと、キャンディのような甘味が鼻に抜けて心地よいのだが、後味はやはり少し渋い。瓶詰時よりだいぶ弱くなったので、もう少し寝かせたら良くなるか。ロータスホップは柑橘じゃないフルーティなフレーバーで面白い。
総合的に気負いせずに飲める箸休め的なビールって感じで及第点。ロータスのポテンシャルが確認できて、先週報告したNEIPAの完成がますます楽しみになった。
ラガーイーストとドライホップの相性は正直まだわからん。1年に1回くらいIPLを作って評価続けてみましょう。
以上。