わがブリュワリーのレギュラー醸造品であるホワイトIPA。前回醸造でモルトとイーストの構成が完成した。残りはホップの構成のみ。と言うことで、ホップのブレンド構成を探求するシリーズのスタートだ。
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レシピは、今回からホップのみとする。
Batch Size
11リットル
Hop & Spice schedule
60m
スタイリアンFOX 10g
10m
モザイク 9g
0m@80℃
エルドラド 10g
アマリロ 10g
モザイク 10g
シムコ 10g
1st ドライホップ
エルドラド 10g
アマリロ 10g
モザイク 10g
シムコ 10g
2nd ドライホップ
エルドラド 10g
アマリロ 10g
モザイク 10g
シムコ 10g
IBUs=20
60m投入ホップは、今はなんでもいいと思っているので在庫処分ホップを使っている。課題は0m,1st,2ndのブレンド。今回手元に準備したホップは、エルドラド、ギャラクシー、モザイク、アマリロ、シムコ、センティニアルの6種類。これらのホップの組み合わせを変えながら、WIPAに適したブレンドを探すのが、今年度の大きな取り組みの一つである。
なぜ、この6種類のホップにしたのかと言うと、生産が安定していて、オイルの構成情報が豊富なことがあげられる。
あれ?なんでアメリカンホップの覇者であるシトラさんがないの?って思われた方もいるのではなかろうか。それと言うのもシトラと自分はなぜにか薄縁で、買おうと思ったら売り切れってことが多いのだ。気づけば世の中はシトラだらけで、取り残された孤独感すらある。そのうち手に入れたい。
今回のホップブレンドで抽出されるオイルの総量はこちら。
この算出は、単純に投入したホップの量ではない。いろいろな論文から情報を収集した、オイルの揮発性質や減衰量を加味した独自の計算式を用いている。この計算式も微調整していきたい。って何年かかることやら。
オイル | ug/L |
ミルセン | 20558 |
フムレン | 5145 |
カリオフェレン | 2546 |
ファルネセン | 240 |
リナロール | 956 |
ゲラニオール | 531 |
βピネン | 259 |
こちら完成品。
色とヘッドはばっちりね。ここら辺はもう失敗しない気がする。アロマはパイン。あとレモンの存在があり。トロピカル感は弱くて、若干グリーンを感じる。フレーバはアードネスイーストのコンプレックスフルーティが良い仕事しておいしい。残念ながらホップのフレーバーは弱いが、押し返す収斂味は無くて良いバランス。合格点の出来。しかし前回の異次元の完成度には及ばない。
次はアマリロをギャラクシーに変更かな。とりあえず4種ブレンドをベースにしばらくこれを繰り返すつもり。
以上。