DHCのHOPPINGシリーズがすごい

 今日は、最近飲んだ秀逸ビールを紹介する。

 このビール、けっこう前に飲んで度肝を抜かれたのだが写真を撮っておらず、品切れのまま記事にしていなかった。店頭で再会した暁には、ショッピングカートを取りにおもわずHOPPINGラン。カゴ一杯に購入したものだった。

 まず紹介するのはNE IPAの方。
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 色、完璧なイエローヘイジーで100点。アロマも完璧で、柑橘とマンゴーの中間でバランスが取れている。口に含むと、とろりとしたマウスフィール。そのあとに甘みを伴ったフレーバーが味覚と嗅覚をふんわりと支配する。心が和らぐ。すごいと思ったのはこの後で、飲み下した後の収斂味が一切ないのだ。これだけホップアロマを効かせて収斂させないってどういう事?この技術ってもう一般的で、誰でもできるものなの?飲み終わってちょっと泣いた。


 お次は、ウェストコーストIPA
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 期待していたのだが、それをはるかに上回る出来。色はどっしりとした琥珀色で100点。アロマは、モルトと熟した果物のまったりとした香り。フレーバーは甘みから始まり、果物を経て、やがて苦みに変化する。その変化に脳がトランスする。これだよこれ、古のアメリカンIPAだ。味覚と嗅覚がコルベットマスタングでぶっ飛ばしている感じ。そして、このIPAも飲み下し後の収斂味を見事にさばく。このブルワリーの技術力やばいな。

 今までIPAってなに?とか言うふんわりとした質問には「インドの青鬼」や「志賀高原IPA」を勧めていたのだけど、今後はこのシリーズを真っ先に挙げることになるだろう。

 DHCがビール醸造を始めたのは2015年からだから老舗ってわけでもない。それでもこれだけのビールを造れるってどういう事なんだろう。きっと熟練の醸造家を抱えてコントロールしているんだけどよくわからん。明確にわかるのは、DHCの見る目がすごいってこと。実力のある人にちゃんと投資して、秀逸ビールを全国に流通させる意思のある企業であることがよくわかった。

 DHCの次の一手が楽しみな春雨のGWからでした。

以上。