ドライホップの色への影響

 得意のホワイトIPAがこんがり焼きあがって出来たので、思うところを確認してみた。

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 件のホワイトIPAは2週間の2次発酵期間中、初めの1週間はワインセラーで、最後の1週間を冷暗所で保管していたのだ。しかし冷暗所と言っても、連日の猛暑でだいぶ温度が上がった状態で保管してしまった。その結果がこれなので、もしや2次発酵中にドライホップのホップオイルが熱で焼けてしまうのではないか?という疑問が浮かび上がった。
 ちょうど去年の夏に造ったドライホップの勉強作品も、予期せず色が濃くなったというのもある。
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 この疑問を確認するために実験してみた。実験方法は、200mlの水に同種同量のホップを投入して、温度を変えて保管してみるというもの。使ったホップはナゲット。10リットルに40gを投入する自分のレシピに近い環境を再現するため、量は0.8g。温度は以下の3条件を設定。保管はいずれも紫外線の影響は受けないようにしてるつもり。

A:18℃付近で、ワインセラーで保管
B:8℃付近で、冷蔵庫で保管
C:30℃付近で、ヨーグルトメーカーに暗幕をかけて保管

 以上の条件で2週間の保管後、いずれも3日間冷蔵庫で保管。これは、冷温による浮遊物の沈みの条件を合わせるつもりでやってみた。
 こちらが結果。
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 どう?濃さは、真ん中 > 左 > 右の順番じゃなかろうか。
 それではどれがA、B、Cでしょうか。


 答え合わせ。
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 見事に色の濃さが温度に比例してC:30℃ >A:18℃ >B:8℃ となっている。
 ドライホップが必要なIPA系ビールを夏に造るなら、アンバーなレシピにしておくか、2次発酵中も温度下げる設備が必要と言うこと。ちなみに、アロマはBが一番すっきりしていて、Cは生臭さを感じた。口に含んだらどれも激渋で違いは少ないけどね。

以上。