最近、敬老の日が暦によって2~3日ずれるじゃないですか。あれ?敬老の日って9/15じゃなかったっけ?と、いつも違和感を感じるこの季節は、いよいよ本格醸造シーズンの開幕である。その前に、夏の振り返りをしておこう。
挑んだのはアメリカンウィートだ。アメリカンウィートは3年前に初挑戦したお気に入りのスタイル。今回は正統派イーストを準備して、腰を据えてがっちり造りこんでやろうと望むことに。
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こちらサマリー
No | 醸造 | 瓶詰 | サイズ | 特長 | 酵母数(billion) | 評価 |
1 | 6/13 | 7/4 | 8ℓ | 標準 | 推定50 | カスい |
2 | 6/27 | 7/17 | 11ℓ | WIPA | 48.33 | まぁまぁ |
3 | 7/11 | 7/31 | 11ℓ | 標準 | 66 | 刺々しい |
4 | 8/1 | 8/22 | 11ℓ | Rye ver | 51.72 | まろやか |
5 | 8/14 | 8/28 | 11ℓ | Lawnmower | 60 | おいしいけど臭う |
レシピは、各醸造でちょっとずつ変えているけど、以下にスタンダードを紹介。
Grain
US 2row 45 %
Wheart malt 45 %
Sugar 10%
Hop & Spice schedule
CTZ 5g@60m
Amarillo 5g@15m
Amarillo 5g@0m
IBUs=20
使っているイーストは全レシピ共通で「Wyeast 1010 American Wheat」である。今回は2回目からカウンティングして、上限66billionになるように制御した。
次に一つ一つの評価に移る。
No1 スターター
イーストを起こすための小バッチ醸造。どうやらイーストの元気がなかったようで、発酵するまで5日間もかかった。完成品はカーボの入りがイマイチだし、未熟な発酵臭でカスい出来。(カスいってなんだよ)
No3 正統派アメリカンウィート
イーストが絶好調の3回目。本命作品のつもりで仕込んだ。グラスもめったに使わないアメリカンウィート用のグラスを出して乾杯。
評価は、甘みとキレが同居してさわやかで美味しい。しかしね、なんかね、イースト臭が強い。ホップよりもイーストの苦みのようなものを感じて刺々しい。66billionも入れるとイーストが多いのでは?と感じた作品。
No4 アメリカンウィート Ryeバージョン
アメリカンウィートスタイルは、ライモルトを入れることが許されているので挑戦した。これはライモルト30%とウィートモルト30%、2rowを40%の構成にしてみた。正直ライ麦の味ってピンとこなくって、本格ドイツパン屋さんのライ麦80%の酸っぱいパンを思い出すから酸っぱいの?とか思っちゃう。
味は、No3よりもまろやかで刺々しさが抑えられておいしい。イースト臭もバランス取れてる。イースト量はこれくらいでいいのか。色は少し濃い。ライモルトのSRMはかなり低いはずなんだけど。と言うか、ウィートモルトもSRMは低いんだけど絶対に白くならないの。これってなんなんだろう。どうしたらいいでしょうか。
No5 ローンマウア
こちらは前回紹介した作品。硫黄くさくて菌汚染してるようだが、味は抜群にすっきりしてておいしい。薄いわけでなく、まろやかなコクがありアメリカンウィートのそこはかとないキレが良い。色もとても良い。
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これを飲んでて感づいたのだけど、No3からのイーストの刺々しい苦みは、実は菌汚染だったのでは?との疑惑。菌汚染はもっと遡って、No1の発酵に5日かかった頃から入り込んでいて、7/13~8/7の連日暑さの中で覚醒してしまったのではないかと。エアロックしてスタータを造る環境の整備が急務である。