ベルジャン・スタウト(Ver202112)

 今冬のエール仕込みに選択したのは『Wyeast 1762 BELGIAN ABBEY STYLE ALE II』。このイーストが得意なのはBelgian Dark Strongとのことで、そのスタイルあまり飲んだことないんだよね。と言うわけで、レシピをいろいろ探っていたら、Belgian Stoutと言うものを発見。あまり馴染みないから造ってみることにした。
 参考にしたレシピはこちら。バラストポイントのレシピだ。一流のブリュワーがホームブリュワー向けにレシピを公開しているのって、最高にクールだ。
 
https://www.ballastpoint.com/wp-content/uploads/2018/10/Belgian-Chocolate-Stout-All-Grain-Recipe.pdf

 レシピ見て違和感があったのが、スタウトなのにローステッドバーレイ使わない事。チョコレートとスペシャルBで押し切るんだ?ってところ。自分の独学知識では、ポーターはチョコレートモルト、スタウトはローステッドバーレイなんだよな。常識が覆された。参考にしてアレンジしたレシピがこちら。

Batch size
 11リットル
Grain bill
 ピルスナー        83.5%
 チョコレートモルト    6%
 スペシャルB       1.8%
 クリスタルC40      3.7%
 キャンディシュガーD45  5% 
 SRM=24
Mash
 セルロースレスト@30℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃      -
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 60m  EKG          27g
 1w   カカオニブ      120g
 瓶詰時 バニラエッセンス
 IBUs=30
Yeast
 Wyeast 1762 BELGIAN ABBEY STYLE ALE II

 スペシャルBの在庫が乏しくて、キャンディシュガーがあったから使って見た。スタイル的に悪くないでしょ。ホップは、EKGの60mオンリーで漢らしい使い方で好き。

 写真は、満を持して出てきたキャンディシュガー氏
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 さて、次に調べたのがカカオニブの使い方。レシピではフレームアウト時に入れるとのこと。昔カカオニブ使ったときは2次発酵容器に入れていたけど、使い方間違っていたの?
 
 と言うことで調べなおしたら、こんな記事が出てきた。

byo.com

 チョコレートメーカでもあるJohn Nanci氏のインタビューがとても参考になった。
 いろいろまとめると、

 ・ローストすると抽出量が上がる
 ・5ガロン 30~60gは少ない。230gは入れよ。
 ・1次発酵に入れるとコンタミのリスクあり
 ・マッシュかボイル時に入れるのが好み。2次発酵時はhusk感がつくから好まない。

 と言うことで、今回は10リットルに対して120gを投入。オーブンで170℃20分ローストして2次発酵中に投入した。また、今回はただ漬け置くだけじゃなくて、バックに入れて毎日5分間混ぜるということをおこなった。
 
 ロースト前のカカオニブ。
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 バニラビーンズは使用せず、バニラエッセンスを瓶詰時に入れてみようと思う。
 久々にいろいろ調べて試行錯誤したレシピでした。さてどうなるでしょうね。


以上。