WIPA~ホップ探求篇~(Ver202201)

 WhiteIPAのホップブレンドを探求するシリーズ。今回は違うホップを使ってもオイル構成が同じならば同じ味になるのかを確認。オイル構成は4回目のブレンドを選択。イーストはWyeast 2565 Kölschを使用。

 こちらレシピ。

Batch Size 
 11リットル
Hop & Spice schedule 
 60m
  マグナム      7g
 10m
  ギャラクシ     7g
  センティニアル   7g
  モザイク      7g
  シトラ       7g
 0m@ワールプール
  ギャラクシ     15g
  モザイク       5g
  シトラ        5g
 1st ドライホップ
  ギャラクシ     25g
  エルドラド     10g
  センティニアル    2g
  モザイク       5g
  シトラ        5g
 2nd ドライホップ
  ギャラクシ     13g
  エルドラド     12g
  センティニアル    2g
  モザイク       5g
  シトラ        5g
 IBUs=38.9

 オイル構成を近づけるため、偏った使い方している。
 こちらオイル構成を比較した結果。

オイルug/L 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
ミルセン 20558 23924 19917 23165 23064
フムレン 5145 4875 3777 4173 4003
カリオフェレン 2546 3724 3072 3242 3963
ファルネセン 240 587 599 622 663
リナロール 956 1243 1068 1100 1065
ラニオール 531 561 944 324 332
βピネン 259 240 230 182 180
IBUs 20 39.7 37.8 46.6 38.9

総評
1回目:レモン/パイン
2回目:グレープフルーツ
3回目:オレンジ/甘い
4回目:クッキリ柑橘/洗剤/甘い


どう?オイル構成は4回目にかなり近いでしょ?唯一カリオフェレンが多いかな。オイル構成を近づけるのは結構大変だった。

こちらが完成品
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 色はいいね~。ケルシュイーストを使うと柔和な色になるから好きだ。アロマは表現がとても難しいが良い。ケルシュの青っぽい植物の香りとほのかなナシ、パッションフルーツってところか。柑橘の特長は無い。口に含むと、モルトの押しがなくてタッチが薄くてホワイトIPAの狙い通りで良い。しかし、フレーバーが好ましくない刺々しさ。プラスチック容器を舐めたような化学っぽい違和感と、口の中にいつまでも残る苦み。うーん。アロマが良いだけにもったいない出来。
 4回目に近いかと聞かれると「ぜんぜん違う」と回答しておこう。柑橘感がまったくないし甘くない。不思議な化学系フレーバーになったところが、少し系統が近いかも。

 俺のオイル計算式が間違っているのか、オイル構成ではビールの味を語れないのか、そもそも俺の舌がバカなだけか…。答えはまだまだ先だけど、のんびり行きましょう。
 

 以上。