こちらの記事のWhite IPAを何度か飲む中で感じたのが、俺のIPAって下手くそだってこと。どうしてもホップの草感や刺々しさ、エグミが前面で、ビールをぶち壊してしまっている。クリーンなケルシュイーストを使った醸造だとそれらが改めて強調されて猛省している。
で、思ったのがタイトルのこと。自分はホップを入れすぎなんじゃないのかと。
自分の最近のレシピは1stドライホップで4g/ℓ、2ndドライホップで4g/ℓを投入している。今一度、IPAのレシピや記事を調べて使用するホップ量を整理してみた。
調査したのは、2000年初頭から最近のAmerican IPAの11のレシピを無作為で選択し、そのホップ使用量を調べた。
表は、5ガロン仕込のレシピで投入されたホップのMAX値と平均値を/ℓ換算に変換したものだ。予想通りの結果が出てきた。
投入タイミング | MAX | AVE |
Whirlpool | 3.4g/ℓ | 1g/ℓ |
1st | 2.2g/ℓ | 0.7g/ℓ |
2nd | 2.2g/ℓ | 1.3g/ℓ |
どう?いかに俺がホップを入れすぎていたのかがわかる。NEIPAが登場した過程で、投入するホップ量がマヒしてしまったようだ。また、もっとホップをたくさん入れるIPAレシピはあるけど、自分にはホップの草感を制御するスキルはまだない。ここで、思い切ってホップを減らしてみることにした。
ホップの構成はこちらと同じで、量を半減させて仕込むことにした。
vvm.hatenablog.com
こちらレシピ。
Batch Size
11リットル
Hop & Spice schedule
60m
マグナム 7g
10m
モザイク 7g
0m@ワールプール
ギャラクシ 6g
エルドラド 6g
アマリロ 6g
シムコ 6g
1st ドライホップ
ギャラクシ 6g
エルドラド 6g
アマリロ 6g
シムコ 6g
2nd ドライホップ
ギャラクシ 6g
エルドラド 6g
アマリロ 6g
シムコ 6g
IBUs=22.5
前回と比較したオイル構成。
オイルug/L | 前回 | 今回 |
ミルセン | 23165 | 13899 |
フムレン | 4173 | 2504 |
カリオフェレン | 3242 | 1945 |
ファルネセン | 622 | 373 |
リナロール | 1100 | 608 |
ゲラニオール | 324 | 206 |
βピネン | 182 | 109 |
IBUs | 46.6 | 22.5 |
オイルの比率は同じで、量が減っているのがわかると思う。
完成品がこちら。
うわ、旨いかも。モルトの甘さと、ケルシュイーストの青リンゴ感を殺さずにスカッと柑橘でバランスが取れている。これくらいで全然いい。
以上。