ホップ入れすぎじゃないの?WIPA~ホップ探求篇~(Ver202202)

vvm.hatenablog.com

 こちらの記事のWhite IPAを何度か飲む中で感じたのが、俺のIPAって下手くそだってこと。どうしてもホップの草感や刺々しさ、エグミが前面で、ビールをぶち壊してしまっている。クリーンなケルシュイーストを使った醸造だとそれらが改めて強調されて猛省している。
 で、思ったのがタイトルのこと。自分はホップを入れすぎなんじゃないのかと。

 自分の最近のレシピは1stドライホップで4g/ℓ、2ndドライホップで4g/ℓを投入している。今一度、IPAのレシピや記事を調べて使用するホップ量を整理してみた。
 調査したのは、2000年初頭から最近のAmerican IPAの11のレシピを無作為で選択し、そのホップ使用量を調べた。

 表は、5ガロン仕込のレシピで投入されたホップのMAX値と平均値を/ℓ換算に変換したものだ。予想通りの結果が出てきた。

投入タイミング MAX AVE
Whirlpool 3.4g/ℓ 1g/ℓ
1st 2.2g/ℓ 0.7g/ℓ
2nd 2.2g/ℓ 1.3g/ℓ


 どう?いかに俺がホップを入れすぎていたのかがわかる。NEIPAが登場した過程で、投入するホップ量がマヒしてしまったようだ。また、もっとホップをたくさん入れるIPAレシピはあるけど、自分にはホップの草感を制御するスキルはまだない。ここで、思い切ってホップを減らしてみることにした。

 ホップの構成はこちらと同じで、量を半減させて仕込むことにした。
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 こちらレシピ。

Batch Size 
 11リットル
Hop & Spice schedule 
 60m
  マグナム      7g
 10m
  モザイク      7g
 0m@ワールプール
  ギャラクシ      6g
  エルドラド      6g
  アマリロ       6g
  シムコ        6g
 1st ドライホップ
  ギャラクシ      6g
  エルドラド      6g
  アマリロ       6g
  シムコ        6g
 2nd ドライホップ
  ギャラクシ      6g
  エルドラド      6g
  アマリロ       6g
  シムコ        6g
 IBUs=22.5

 前回と比較したオイル構成。

オイルug/L 前回 今回
ミルセン 23165 13899
フムレン 4173 2504
カリオフェレン 3242 1945
ファルネセン 622 373
リナロール 1100 608
ラニオール 324 206
βピネン 182 109
IBUs 46.6 22.5

 オイルの比率は同じで、量が減っているのがわかると思う。

 完成品がこちら。
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 うわ、旨いかも。モルトの甘さと、ケルシュイーストの青リンゴ感を殺さずにスカッと柑橘でバランスが取れている。これくらいで全然いい。


 以上。