アメリカン・ポーター(Ver202204)

 昨年の暮れに造ったチョコレートスタウトが良い出来だったことに気をよくして、今回もカカオニブを使った醸造にチャレンジ。
 昨年のスタウトの記事はこちら。めちゃめちゃ旨かった。
vvm.hatenablog.com


 レシピはこちら。

Batch size
 11リットル
Grain bill
 US 2row        70%
 チョコレートモルト   6%
 カラアンバー      10%
 ミュンヘン       14%
 SRM=21
Mash
 セルロースレスト@30℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃      -
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 マッシュ カカオニブ   60g
 60m   カカオニブ   60g
 60m   EKG      14g
 10m   EKG      3.1g
 10m   アマリロ    20g
 IBUs=28.6
Yeast
 Wyeast 1272 American Ale II


 今回はマッシュ時とボイル時にカカオニブを投入。2次発酵時の投入はカカオニブのハスク感がつくとのことで、今回はその違いを確認する。

 ボイル時の写真。カカオニブはそのまま投入した。

 浮くものと沈むものあり。カカオニブを回収して再利用したい人はお茶パックの使用を勧める。
 
 1次発酵中に何度か味見したんだけど、これがあんまりおいしくない。チョコレートっぽさがホップやモルトの苦みと喧嘩していて、正直失敗したと感じていた。カカオニブは2次発酵時に漬けるのが一番だろうと胸に刻んだ春の夜だった。

 そして今日澱引き。

 味見したら、めちゃめちゃ旨くなっている。アルコールが混ざり全体がどっしりとして、不純物が沈んだことにより無駄な苦みが消え、チョコレート風味とモルトの風味がこのイーストのタート感と合わさって甘くないのに甘く感じる異次元バランス。うっまー!
 カカオニブ投入の違いについては、前回は装飾のため塗ったチョコレートって感じだったが、今回はチョコレートそのものを溶かして飲んでいる感がある。これがマッシュ&ボイル投入の特長なのか。

 飲めるようになるのはまだ先だけど、これは楽しみな作品になりそう。


以上。

 完成品の記事はこちら。
vvm.hatenablog.com