レッドエール(Ver202209)と、イーストをすりつぶしてしまった話

 冬に向けて身体の暖まる濃色ビールを造ろうと、アイリッシュエールイーストを開封した。まずはレッドエール。その次はスタウトをガンガン造るぞ!と息巻いていたのだが、どうやらイーストを一発で殺処分してしまった話をお届けします。


 まずは初回に造ったレッドエールの評価。
 前回造ったのは2年近く前。レッドエール好きなんだよね。
vvm.hatenablog.com

 レシピはこちら。

Batch Size
 11リットル
Grain Bill
 マリスオッター      80%
 ミュンヘンモルト    14.6%
 ローステッドバーレイ   1%
 カラレッド       4.4%
 SRM=8.0
Mashing
 セルロースレスト@35℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃       -分
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 マグナム     10g 60m
 アーチャー    20g 30m
 アーチャー    20g 0m
 IBUs=35
Yeast
 Wyeast 1084 Irish Ale


 こちら完成品。

 色めっちゃいいね。カーボはまだ弱い。あと一週間寝かせるべき。ちなみにケグによるフォースカーボ、ボトリング後にゆっくり発酵する。強めにフォースカーボするとボトリング時にどうしても泡が多くなるので、弱めにカーボネートして、2週間くらいボトルコンディション後に飲むのがちょうど良い。だったらIPA以外はプライミングシュガーでいいじゃねぇか。とも思い始めた。
 アロマはいい感じかな。アイリッシュエール特有の熟したフルーツとさわやかさの中間の良い香り。
 フレーバー。強いモルトの刺々しい風味を、エールの押しの強さが中和してとても良いバランス。残念なのが後味。なんかカルキのような変な味がする。なんだこれ。まだ若いから?

 で、イーストを殺してしまった話。イーストリンスして2週間後に次のエールを仕込んだのだけど、これが発酵しない。ふつう、2回目以降の醸造ですぐに発酵しないということはあり得ない。3日後にようやく弱々しく発酵開始。発酵中の麦汁を舐めると非常にフェノリックで、これはイーストに過剰な負荷がかかっていると予想される。つまり、投入イーストがほとんど死んでいたのだろう。
 考えた結果たどり着いた答えが、スターラーで回しすぎたと思っている。4.5日間くらいゴリゴリ回し続けてしまった。イースト投入するときに少し臭いのも気になった。イーストをすりつぶしてしまったというわけだ。圧殺。
 イーストカウントの時に気づかなかったのかと言われると、カウントはちゃんとできたのだ。この結果から考えるに、自分のメチレンブルーの濃度が低すぎるのだろう。そのため死んでいるはずのイーストもカウントしてしまったと。それ含めて今後のイーストマネージメントはちょっと見直しが必要だ。スターターは24~36h程度で良いみたいだし。
 うーん。まだまだ未熟だな。

 以上。

 追記:10/22 札幌でビール品評会を実施します。興味ある方は連絡ください。