ポーター(Ver202212)

 Wyeast 1084 Irish Aleを使用した醸造の4回目。顕微鏡でイーストの状態を見ると、バクテリア汚染が始まっているようなので、今回を最後とする。ちなみに、バクテリア汚染のやばい閾値は、カウントマス(5マス分)の中に1~4匹程度ならOKとしている。これが5匹以上なら使用しないほうがよい。
 最後はもう一回スタウトと考えていたが、在庫にローステッドバーレイがないことに気づいて、ポーターにすることにした。

 こちらレシピ。

Batch size
 11リットル
Grain Bill
 マリスオッター    50%
 US2row         30%
 チョコレートモルト  8%
 C40          10%
 メラノイデン     12%
 SRM=25
Mashing
 セルロースレスト@35℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃       -分
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 60m  EKG      15g
 10m  アーチャー   10g
 IBUs=26.5
Yeast
 Wyeast 1084 Irshi Ale

 そこはかとなく在庫処分的な構成。メラノイデンモルトなんて、いつのものだろう。ホップもEKGが切れたので、UKホップのアーチャーでお茶を濁した。 
 
 こちら完成品。

 色は、淵がほんのり紅くて、スタウト未満の穏やかさを表現できているかな。ヘッドは個人的にはベスト。ポーターやスタウトに、モリモリヘッドは好みでない。
 アロマはサイダーのように爽やか。むかしこのイーストには『爽快』と評価していたのだけど、ここ最近は『鬱陶しい』になっていた。今回は晴れわたる『爽快』が蘇った。そこにどっしりとしたコーヒーのような香ばしさがミックスして、鼻腔から唾液腺を刺激する。Good。
 フレーバー。チョコレートモルトが醸し出すコーヒーフレーバーと、微弱なカーボの酸味のバランスが完璧。コーヒーが去った後にメラノイデンやC40のカラメル系モルトの甘みがフワっと舞い上がる。イーストもモルトもカーボも全体的に穏やかで、それでいて各々主張が明確で、喧嘩せず強調しあっている。これは我が醸造人生の最高点じゃないだろうか。

 このイーストの使い方がわかって来たぞ!!バクテリア汚染が始まってたから捨てちゃったけど。

 以上。