Wyeast 1084 Irish Aleを使用した醸造の4回目。顕微鏡でイーストの状態を見ると、バクテリア汚染が始まっているようなので、今回を最後とする。ちなみに、バクテリア汚染のやばい閾値は、カウントマス(5マス分)の中に1~4匹程度ならOKとしている。これが5匹以上なら使用しないほうがよい。
最後はもう一回スタウトと考えていたが、在庫にローステッドバーレイがないことに気づいて、ポーターにすることにした。
こちらレシピ。
Batch size
11リットル
Grain Bill
マリスオッター 50%
US2row 30%
チョコレートモルト 8%
C40 10%
メラノイデン 12%
SRM=25
Mashing
セルロースレスト@35℃ 5分
プロテインレスト@52℃ 10分
サッカリフィケーション@62℃ 15分
サッカリフィケーション@69℃ 15分
マッシュアウト@76℃ -分
Boil
60m
Hop & Spice schedule
60m EKG 15g
10m アーチャー 10g
IBUs=26.5
Yeast
Wyeast 1084 Irshi Ale
そこはかとなく在庫処分的な構成。メラノイデンモルトなんて、いつのものだろう。ホップもEKGが切れたので、UKホップのアーチャーでお茶を濁した。
こちら完成品。
色は、淵がほんのり紅くて、スタウト未満の穏やかさを表現できているかな。ヘッドは個人的にはベスト。ポーターやスタウトに、モリモリヘッドは好みでない。
アロマはサイダーのように爽やか。むかしこのイーストには『爽快』と評価していたのだけど、ここ最近は『鬱陶しい』になっていた。今回は晴れわたる『爽快』が蘇った。そこにどっしりとしたコーヒーのような香ばしさがミックスして、鼻腔から唾液腺を刺激する。Good。
フレーバー。チョコレートモルトが醸し出すコーヒーフレーバーと、微弱なカーボの酸味のバランスが完璧。コーヒーが去った後にメラノイデンやC40のカラメル系モルトの甘みがフワっと舞い上がる。イーストもモルトもカーボも全体的に穏やかで、それでいて各々主張が明確で、喧嘩せず強調しあっている。これは我が醸造人生の最高点じゃないだろうか。
このイーストの使い方がわかって来たぞ!!バクテリア汚染が始まってたから捨てちゃったけど。
以上。