春の足音を感じる季節になりました。今冬の最後のラガーとなるシュバルツの評価といきましょう。
今回使用したイーストはバイエルンラガーイースト。このイーストはモルティなビールとの相性が抜群で、メルツェンの出来はかなり良かった。というわけで、今回のシュバルツはモルティを意識して、ミュンヘンモルトの割合を増やした。そもそもシュバルツはミュンヘンモルトの割合は高い。いままでミュンヘンモルトの在庫がない理由から、ライトなシュバルツを造っていたわけで、今回のレシピが正統シュバルツだ。
いざ開栓。
カーボはまぁまぁかな。フォースカーボも慣れてきた。色がちょっぴり薄い。写真からはわからないけどグラスの端々がいつもより紅い。というのも、マッシュ効率が想定より高すぎてO.G.を調整するために大量の水を追加投入している。きっちりレシピ通り造れるようになるのは何時だろうか。
アロマはバイエルンラガーイースト特有のパワフルでリッチなアロマ。濃色とあいまってほのかなナッティ。
フレーバー。初速に甘み、第二にバイエルンラガーの潮のような旨味、最後に香ばしさを伴ったモルティと、目まぐるしく口の中が変わる。旨い。うまいけど、あと一声コクが欲しい。要するに少し薄い。O.G.高めのまま仕込んだ方がよかったのかも。ということでレシピ失敗ってことになる。
このイーストをまた使う事はないと思うけど、多種多様なイーストとの付き合い方を考える良い経験でした。イーストを「コントロールする」という意識は、馬の手綱に近いのじゃないだろうか。馬に乗ったことないけど。
以上。