今冬使用しているラガーイースト「Wyeast 2278 Czech Pils」はモルティにあーうー。と自分の舌を信じて幾月。やっとチェコ・ダーク・ラガーを仕込んでみた。実は前回仕込んだアンバーラガー、レシピはダークラガーのつもりで仕込んでいて、SRMの計算を間違ってアンバーに降格したという事件があったことをここに懺悔したい。あの色は狙ったものではない。
こちらレシピ。
バッチサイズ | 11ℓ | ||
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モルト | % | ホップ | g@m |
ピルスナー | 60 | スタイリアン・ゴールド | 15g@60m |
ピエナモルト | 20 | Saaz | 15g@60m |
ミュンヘン・タイプ2 | 10 | Saaz | 10g@15m |
カラボヘミアン | 5 | ||
カラファ・スペシャル・タイプ2 | 5 | ||
SRM | 20 | IBUs | 27 |
今回のレシピを造るうえでかなりモルトに困った。このスタイルのレシピを調べると「ダークミュンヘン」や「カラミュンヘン」、「カラファ」等のモルトが度々出てくる。とてもニッチだ。国内で手に入るのか思案していたら、『The Malt Shop』であらかた手に入った。このお店は昔から把握していたが、値段の関係から買ったことがなかった。今回久しぶりにのぞくと昔以上にマニア好みのラインナップになっており助かった。できれば昔みたいにベルジャンキャンディも揃えてくれてたらパーフェクト。
こちら完成品。グラスが汚いのは勘弁(最近やたらグラスに気泡が着く原因はわかっているのだが、改善策が見つかり次第別記事で報告したいと思っている)。
色は良き黒ヘッドもOK。
アロマはカラメルと焙煎が程よくまざって芳ばし。そしてまろやかなり。
口に含むと、初速にモルトの甘さが広がり、次にイーストの旨味が全体をしっかり支え、母性を感じる旨さ。日本人が味噌汁を飲んで旨いと言う感触に似ている安心感のあるビール。デハスクのカラファを使っているからか、ローストの苦み/渋みは皆無。これは旨いぞ。
チェコ・ダーク・ラガーの本物を飲んだのは、10年以上前に横浜のPIVO屋(閉店)で飲んだコゼル・ダーク・ラガー。あれに比べるとまろやかすぎる気がする。そして何かが足りない気がする。なんだろ。
このビールに限らず、自分の造るビールにはまろやかさと旨味を感じるのだけど、それでは表せない大事な要素が欠けている気がする。うーん。そろそろ壁かな。
以上。