2019-01-01から1年間の記事一覧

グルコシダーゼを使った醸造(1)

α-グルコシダーゼを入手したので、それを使った醸造に挑戦。その前にグルコシダーゼのお勉強をしたので、ざっと記録しておく。いろいろ間違っているところがあると思うので、そのつもりで読んでいただければ。 α-グルコシダーゼとは、グルコースとのグリコシ…

「グランドキリン オレンジIPA」が旨い

久々に市販ビールの紹介。 オレンジピールを使ったこちらのグランドキリンが旨い。何度かオレンジピールやゼストを使った仕込をしたことがあるが、どうしても柑橘特有の苦みがついてしまって、好きな感じにならなかった。このビールは無駄な苦味がなく、それ…

アロマの勉強

フローラル、フルーティー、アーシー、シトラス。これらの言葉を聞いて、即座に鼻のピントが合う人はどれくらいいるだろう。ビール好きって言ったって、仕事で携わっているわけでもない我々は、それら言葉をなんとなくイメージしているだけじゃないだろうか…

汚染ビールを救えるか?の結果

こちらのビールを開栓。 vvm.hatenablog.com 星をつけていただいてありがとうございます。 こちらが開栓ビール。この寒さにもかかわらず早くカーボが入って、しっかりとヘッドがあるのはうれしい。 きれいな色してるだろ。ヘイジー系を目指したんだぜ、これ…

汚染ビールを救えるか?

こちらのビールが汚染したようだ。 vvm.hatenablog.com 澱引きの時に硫黄臭に気づいたのだけど、イースト古いし、しゃーないなー。くらいしか思ってなかった。しかし、同じイーストを使った試験醸造品を飲んだら、そんな臭いも感じず、全然おいしいんだよね…

シードル(Ver201911)

今回はシードルに挑戦。シードルはリンゴのお酒なんだけど、呼ばれ方は各国微妙に違って、イギリス圏ではサイダー。自分がサイダーと言うときは頭に「三ツ矢サイダー」が浮かんでたから、ちょっと新鮮な知識更新。アメリカではアルコールの高いシードルは「…

ホット・ヴァイツェン(Ver201910)の出来と、4種ヴァイツェンの評価

こちらのビールが出来たので評価。 vvm.hatenablog.com これぞビールって色。イーストはなんだか顆粒状で柔らかくない。アロマはヴァイツェン特有の押しが強いにおいだけど、いつも通りの力弱さ。味はノーブルを通り越して薄いと感じる。ヴァイツェンっぽい…

New England IPA(Ver201911)

※コンタミしたのでカテゴリー「失敗作」追加。コンタミした理由はホップ投入温度。 11~12月はWyeast 1318 London AleⅢイーストを使って醸す。Lodon Ale Ⅲと言えばNE IPAスタイルに適したイーストで有名。10Mからスタータで起こし、10Eに試験醸造でかるく肩…

ハラタウの調査

夏に発注したホップが迷子になってしまって、いよいよ手持ちのホップが底をついてきた(迷子になった話はこちら)。再度ホップを見積もり直して注文することに。 冬に向けた醸造なのでノーブル系の出番が多くなるかなと、ハラタウをカートにポン。ここで久々…

ホッピー・ヴァイエンシュテファン(Ver201909)の出来

こちらのビールが完成したので評価。 vvm.hatenablog.com 今回のビールはペールエール系の材料を使っているので全体的にオレンジ。そこにイーストヘイジーが合わさって、飲みごたえがありそうな良い色。 お次はアロマ。瓶詰め時にネルソン・ソーヴィンのマス…

ヴァイツェン(Ver201909)の出来

こちらのヴァイツェンが出来たので評価。 vvm.hatenablog.com 瓶詰め2週間経過。カーボがしっかり入っていることを確認して開栓。500mlが入る大き目のグラスを準備して、瓶底のイーストまで溶かして入れる。 色は柔らかいイーストヘイジーで100点。アロマは…

ホット・ヴァイツェン(Ver201910)

ヴァイエンシュテファンイーストを使った最後の醸造。今回は温度を極限まで高くして発酵させる。 と言うのも、とあるホームブリュワーのブログで、間違ってヴァイツェンを高温発酵させたらとんでもなく良い香りになったという記事を読んだことがあり(今はブ…

俺のホップが帰ってしまった~海外通販失敗談

手持ちのホップリストを眺めていたら、だいぶ古くなっていることに気づいた。中には2015製造のものもあり。久々にUSから海外通販するかなーと注文したのが7月後半。送料込みで100ドル分のホップを購入。その後8月の前半までUSPSトラッキングシステムで荷物の…

ホッピー・ヴァイエンシュテファン(Ver201909)

今回はヴァイツェンイーストを使ったホッピーなビールを造ることにする。 Batch Size 11リットル Grain bill US2row 70% CaraHell 15% グラニュー糖 15% SRM=5.46 ※今回はアメリカンエールの構成で行くことにした。 CaraHellを初めて使ったけど、結構カラメ…

ヴァイツェン(Ver201909)

夏も終わり、旭岳の初冠雪のニュースが流れた。これからビールを造るのにベストな季節の到来だ。ということで、ヴァイツェン第2弾。 Batch Size 11リットル Grain bill ピルスナー 50% ウィートモルト 50% SRM=3.4 mash プロテインレスト 50℃ 30m インフュー…

ヴァイツェン(Ver201908)の出来

こちらのビールが完成したので評価。 vvm.hatenablog.com 前にも書いた通り、3週間2次発酵したせいで清澄度高い。きれいなので瓶底イーストを入れずに飲んだ。味はきわめてノーブル。ラガーとエールの中間のような味。若干薄いと感じる。しかし、薄い中でも…

ヴァイツェン(Ver201908)

ヴァイツェン月間の始まり。7月の中旬からヴァイツェンイーストを起こして、7月の末に試験醸造してイーストの状態を整えて、お盆休みに今年初のヴァイツェンを仕込んだ。 Batch Size 11リットル Grain bill ピルスナー 50% ウィートモルト 50% SRM=3.4 mash …

ベルジャントリプル(Ver201906)の出来

こちらのトリプルを開栓したのでその報告。開栓したのは結構前だけどね。 vvm.hatenablog.com 色は想定よりだいぶ濃くなってしまった。もっと砂糖の比率あげたほうがよかったのかな。 清澄度は低い。イーストが原因だと思うけどカスミがかっている。 味はば…

ホワイトIPA(Ver201907)

こちらに続いて、 ベルジャンイーストで作るIPAの第二弾。 vvm.hatenablog.com 今回のスタイルはホワイトIPAということで、グレーンビルドはヴィットを手本で、爽快なアメリカンホップをぶち込んでみようと思う。 さて前にも書いたが、ヴィットは小麦玄麦を…

2019のさっぽろ大通ビアガーデン

国内最大級のビールイベント、さっぽろ大通ビアガーデンが始まった。開催期間は7/19~8/14なので、まだ行っていない方はぜひ足を運んで青空の下で乾杯しましょう。気持ちいいですよー。それでは、それぞれのブースから2019の注目を紹介していこう。 サントリ…

ベルジャントリプル(Ver201906)

Wyeast 1214 ベルジャンアビーイーストを使って遊ぶ。 レシピをいろいろ考えたあげく、一発目は正統スタイルを作ることにした。しかもシングルでもダブルでもなく、トリプル。やっぱ、ビール造るなら一度はチャレンジしたいじゃないですか?あのブロンドの液…

2019年上期振り返り

気付いたら7月も後半。上期の振り返りをしておこう。 今回から、試験醸造作品(イーストを起こすための小バッチ品)は評価対象外とする。 ・1月 なし 月2で定期的に醸造しても、冬の発酵が遅くてこんな期間が発生する。 ・2月 シメイレッドクローン シメイレ…

イーストの素性変化

4月からWyeast 1084 Irish Aleを瓶底培養して何回か醸造したわけだが、ちょっと問題が出てしまった。発酵中の硫黄臭がひどくてしょうがないのだ。培養直後の試験醸造は2次発酵期間が短くて、ボトルまで硫黄臭が残ってしまって開栓後も臭い。そんなもんなので…

ミルク・スタウト(Ver201905)の出来

こちらのビールが完成したので評価。 vvm.hatenablog.com 5/26に仕込み、長めの貯酒期間をへて6/16に瓶詰め。2週間のボトルコンディションでしっかり炭酸が入ったようだ。今回は初の熱処理を施したが、どんなもんだろうか。いざ開栓。 黒い。 照明にかざして…

ミルク・スタウト(Ver201905)

なにやら世の中、ミルクシェイクIPAなるものが流行っているらしい。まだ飲んでないので何とも言えんが、NE IPAにラクトースとバニラを入れて甘くした感じらしい。NEの流行の時は、日本で飲めるNEが出てくるまでかなり時間がかかったもんだが、ブリュットしか…

アイリッシュ・IPA(Ver201905)

Wyeast 1084 アイリッシュ・エールイーストを使ったIPA。紛らわしいが略すとIIPA。5月11日に仕込んで、瓶詰から2週間経過したのでレシピと評価を同時報告。 シングルホップにする予定だったが、本当のシングルホップにするとターゲットIBUに達しないので、ビ…

インターナショナル・アンバー・ラガー with Kölsch (Ver201904)の出来

無駄にタイトルが長い。要するにこちらのビールができたので評価。ケルシュイーストを使った今期最後のビールだ。 vvm.hatenablog.com こちらが写真。アンバーにイーストヘイジーが加わってきたない色。 NEのイエローヘイジーはもう古い!これからはアンバー…

ヘレス2(Ver201904)

今期最後のラガー。4月の前半に仕込んで、5月の末に瓶詰した。6/1に試験官カーボで開栓したのでその記録。 レシピはこちら。 Batch Size 11リットル Grain Build ピルスナー 81% ビエナ 6% グラニュー糖 13% SRM=3.2 ※前回の反省で、モルティを強めるために…

インターナショナル・アンバー・ラガー with Kölsch (Ver201904)

最近イーストで遊ぶときは、WyeastのHPを見てからレシピを考えることが多い。このHPでは、そのイーストに適合するスタイルを紹介してくれるのだが、けっこう忘れていたスタイルを紹介してくれるので助かる。レシピ検索ではでてこないような不思議なスタイル…

最近の醸造サイクル

基本的に2週間に1回のペースでビールを仕込んでいる。エールが仕込めるこれからの季節だと、以下のようなパイプラインを組める。縦が時間軸で、横がバッチだ。Aのビールの瓶詰する頃に、Bのバッチの仕込みを開始するという感じ。予定が入り1週ずれたりするこ…