イースト

インペリアルスタウト(コーヒースタウト)(Ver202401)

今季の冬にお世話になったWyeast 1028 London Ale Yeastの最後の作品に選んだのはインペリアルスタウトだ。このイーストの話はこちらの記事に書いたが、かいつまんで言うとFGが下がらないと感じている。vvm.hatenablog.com 最後の作品に選択したインペリアル…

インペリアルIPA(Ver202401)

今年の冬に使用しているイースト、Wyeast 1028 London Aleのレシピ紹介。WyeastのHPに書いている適合スタイルにはスタウト、ポーター、ブラウンエールと濃色ビールが多いなかIPAを仕込んだ。 それと言うのも、IBU102というホップバカの名にふさわしいラグニ…

London Aleは気難しい?

2023冬シーズンで使っているエールイーストの報告。今回使用しているのは『Wyeast 1028 London Ale』。ロンドンエール と聞くと『Wyeast 1318 London Ale Ⅲ』がNew England IPAで有名ではないだろうか。そっちがⅢなら、こっちは初代だろう?よりクラシックな…

チェコ・アンバー・ラガー(Ver202311)

あけましておめでとうございます。今年初の紹介は、今季のラガーシーズンで使用している「Wyeast 2278 Czech Pils」を使ったアンバーラガーの話。このイーストを使ったラガーがイースティでふんわりと甘くて、造りたかったラガーとなんか違う。この甘さはダ…

チェコ・ラガー(Ver202311)

vvm.hatenablog.comWyeast 2278 Czech Pilsを使ったビールが完成したので評価。レシピはこちら。 バッチサイズ 11ℓ モルト % ホップ g@m ピルスナー 95 ポラリス 6@60m カラピルス 5 ザーツ 10g@30m SRM 4 IBUs 30 ラガーレシピは簡単で良い。ホップはザーツ…

2023シーズンのラガー

ようやくこの時季らしい寒さになり、来週の勤労感謝の日は氷点下になるとのことで、車のタイヤをスタッドレスに交換した。スタッドレスを履いたらそう、ラガーシーズンの始まりである。 というわけで2023シーズンのラガーイーストの紹介。Wyeast 2278 Czech …

KVEIKの醸造記録 その2

前回の報告の続き。vvm.hatenablog.com 3回目と4回目の評価を加えて、サマリを更新。 回数 ピッチレート 発酵温度 スタイル 評価 1回目 3bilion/ℓ 30℃ IPA ホップに負けてる 収斂味あり 2回目 1bilion/ℓ 30℃ PA 整った うまい 3回目 18billion/ℓ 30℃ PA 絵具…

KVEIKの醸造記録 その1

ここ最近、KVEIKイーストを使った醸造を繰り返していたので、その一次報告。 KVEIKイーストの特長はなんと言っても、30℃を超える温度で発酵できること。そして爆発的な発酵力。加えて、低ピッチレートでの醸造が可能という情報も手に入れたので、試してみる…

Kveikとかピッチレートとか

ここしばらくイースト毎のピッチレートについて独自に調べていたんだけど、答えは普通に転がっていた。 こちら、カナダのイーストメーカの情報だ。 escarpment-laboratories.helpscoutdocs.com 自分の予想していた通りの答えで、アメリカンエールならアンダ…

Wyeast3944(ヴィット)のピッチレート

5月から取り組んでいるWyeast3944 Belgian Witイーストの適正ピッチレートの探求。それに答えが出た。 こちら試したピッチレート。 No スタイル 投入イースト(billion/ℓ) 発酵温度 1回目 ベルジャンヴィット 9.09 20℃ 2回目 ベルジャンヴィット 11 20℃ 3回目…

ヴィットイーストの汚れやすさ

今年の春は、久々に正式ヴィットを造っている。使っているイーストはWyeast3944 BELGIAN WITBIERだ。今回も連続で仕込んで、このイーストの適正ピッチレートを探っている。 と、3回目の醸造でちょっとした問題にぶつかった。それがタイトルの「汚れやすさ」…

アメリカンエール連作とピッチレート

2月末からアメリカンエールを連作で造っているのでその報告。 今回の連作のコンセプトは、イースト投入量の把握。最近感じていたのは、エールのイースト投入量は6billion/ℓと言われているが、使うイーストによって6billionを基準としてオーバーかアンダーか…

イーストの増え方

こちらの記事で、イーストリンス後のイースト回収率について言及した続き。そもそも、1回の仕込みでイーストはどれくらい増えるのか?という話を調べてみた。 vvm.hatenablog.com 大昔の記憶だけど醸造中にイーストは2回分裂すると聞いていた。その情報をど…

イーストリンスとイーストの回収率

イーストをウォッシュした話はこちら。 vvm.hatenablog.com このイーストを使って最終的に2回醸造した。写真はボケボケだけど2回目の醸造結果で味はまぁまぁ。ちゃんとイーストウォッシュは出来てたわけだ。 今回はこのビールの話というより、イーストメンテ…

Wyeast Bavarian Lager の評価

今冬のラガー仕込みに選んだイーストは、こちらバイエルンラガー。 https://wyeastlab.com/product/bavarian-lager/ モルティでフルボディなビールに最適なイーストとのことで、ここまでデュンケルとジャーマンピルス、メルツェンを仕込んできた。今は最後の…

イーストウォッシュ

この記事を書いたのが1年半くらい前。 vvm.hatenablog.com この記事の通りいくつかのイーストを半分に分けて保存したけど、実はそれを使ってない・・・。今回それを使うぞってところから話は始まる。こちらのイーストは正確には2021年2月に取り分けた。2年弱…

レッドエール(Ver202209)と、イーストをすりつぶしてしまった話

冬に向けて身体の暖まる濃色ビールを造ろうと、アイリッシュエールイーストを開封した。まずはレッドエール。その次はスタウトをガンガン造るぞ!と息巻いていたのだが、どうやらイーストを一発で殺処分してしまった話をお届けします。 まずは初回に造ったレ…

ホップマシマシNEIPA(Ver202208)

ケグシステムを使った第三弾醸造。今回はかつてのホップ量である4g/ℓでの挑戦。 レシピはこちらとほぼ一緒。vvm.hatenablog.com レシピの違いはハニーモルトを2%から1%に減らしたくらいかな。ホップはギャラクシ・エルドラド・アマリロ・シムコで、ドライホ…

アメリカンエールイースト連作(Ver202202~202205)

Wyeast 1272 Ameican AleⅡを使った連作を振り返る。 こちらサマリ。 No 醸造 瓶詰 サイズ 特長 酵母数(billion) 評価 1 2/27 3/21 11ℓ アメリカンペールエール 80 モルト濃すぎ 2 3/13 4/3 11ℓ アメリカンペールエール 78 バランス良しPA 3 3/27 4/16 11ℓ WI…

久々のイースト培養

今日はワクチン接種の副作用で頭がボーっとするので写真だけ。0日目 1日目 なんかもわっといる。 2日目 砂糖水を入れて薄めたら見えなくなった。 4日目 増えてる。やっぱ生きてるのか。 14日目 育ってる。 21日目 育ってる。 以上。

ケルシュ連作(Ver202112~202202)

Wyeast 2565 Kölschイーストを使った連作を振り返る。 このイーストの適正発酵温度は13~21℃幅広く、真冬の醸造でも温度に気を使わなくてよい。 こちらサマリ。 No 醸造 瓶詰 サイズ 特長 酵母数(billion) 評価 1 12/26 1/22 11ℓ 正統ケルシュ 112 色濃いが…

ラガーイーストの系統

寒い。寒くて寒くてボトルコンディションが進まないです。そんなわけで評価記事を書けない。ベルジャンスタウト早く飲みたーい。 今日はこちらのラガーについて雑談。 vvm.hatenablog.com こちらのラガー、最近バキバキに仕上がってめちゃめちゃ旨い。ビール…

スターラーを何回か使った感想

最近スターラーを買って、醸造前にイーストを元気にする作業を行っている。今時期のラガー・エールの交互醸造シーズンは、同じイーストの連続醸造ができないので特に必要と感じている。そんなわけで、何回かつかって得た知識を備忘録として記しておく。vvm.h…

イーストカウントベンチマーク

イーストカウンティングを初めて3ヵ月ほどたっただろうか。夏の醸造では、6billion/ℓを指標にコントロールして醸造したが、果たして俺のカウンティングは正しいのだろうかというのが一番の課題。今回は、秋の醸造シーズンに向けて新しいイーストを開封したの…

リユース後のイーストカウンティング(2回目)

2回目のリユース後のイーストカウンティング 今回は354セルをカウント。生存率は91%。取り出せたイースト数は107billionで生きているイーストは97.6billionとなった。目標の66billionを達成。 投入回数 トータルセル数(billion) 生存イースト(billion) 初回 …

リユース後のイーストカウンティング

今日は、醸造後の澱から取り出したイーストの状態を確認してみる。 開封したWyeastのPackを半分投入した醸造の後、澱をリンスして、どれくらいのイーストを取り出せているのか?また、生きているのかを調査してみた。 Pack半分と言うことで計算上、50billion…

イーストカウンティング

最近イーストのピッチレートを下げたら、各段においしいビールができるようになったので、イーストコントロールを勉強することにした。その第一歩はなんと言ってもイーストカウンティングじゃなかろうか。勉強に使ったのはここ、日本のホームブルワーの生命…

最近のイースト在庫管理

昨年頃から、イーストは4~5回使ったら捨てるというルーチンを繰り返すようになった。何回か使ったイーストは、たとえ丁寧に洗ったとしてもなかなかに雑味が混入する。であるならば、きれいさっぱり新しいイーストを使った方が万難避けられる。また、2週に1…

ベルジャン・アードネス

Wyeast 3522 ベルジャン・アードネスを5回ほど使ったまとめ。 こちらに、5回の発酵遷移をまとめた。 このイースト、高ABV耐性があり旺盛な発酵力がある。だけど、早々に発酵を切り上げる。どんなOGでも、だいたい3日目の朝には比重が落ち着く。そこからちび…

イーストの素性変化

4月からWyeast 1084 Irish Aleを瓶底培養して何回か醸造したわけだが、ちょっと問題が出てしまった。発酵中の硫黄臭がひどくてしょうがないのだ。培養直後の試験醸造は2次発酵期間が短くて、ボトルまで硫黄臭が残ってしまって開栓後も臭い。そんなもんなので…