ホームブリューイングを始めてちょっと経過した頃、長く熟成したらおいしくなるのかなと何本か長期保存することにした。昨日在庫整理していたらそんなビールが何本か出てきたので捨てることにした。だって絶対においしくないことわかってる。イーストコントロールや酸化の問題をクリアしないかぎり、いくら長期熟成したって不味くなるだけだ。現実がわかってきた初心者卒業の自分である。
ただ捨てるのもアレなので、どれだけ不味いかを味わってから捨てることにした。
こちらが長期熟成された呪物たち。
瓶詰日 | スタイル |
2020/10/18 | ベルジャンダブル |
2019/11/10 | スタウト?エール? |
2018/11/04 | インペリアルポーター |
2017/10/22 | バーレイワイン |
*2019年の記録を見るとその日に仕込んだのは普通のエールなんだけど、なんか真っ黒なんだよな。何がどうなってるのか…。
2020年
清澄度が半端ないね。アロアは酸味を感じるベルジャン。フレーバーはモッタリしているけど、ボディの強さとまろやかな甘みとアルコールのバランスが良くて、まだぜんぜん飲める。
2019年
アロマは少しコーヒー。コーヒースタウトなんてこの時期造ってないんだけどな。口に含むともたれかかるようなドロッとしたボディと口が焼ける感覚と禍々しい刺激。ぎりぎり飲めないな。
2018年
アロマは、よく言えば長い熟成の木樽の感じがする。フレーバーは熟成されすぎて醤油の様。「刺々しさ」という表現が近いんだけど、鍾乳洞のような太い刺々しさが口の中を暴れる。これは飲みこめなかった。特級呪物。
2017年
アロマは、物置の匂い。アカンやろ。口に含むとまろやかにエールフレーバーが広がり、遅れて口が焼ける感じ。アロマは悪いけど2018年物より頑張れば飲める。
2018年物以外は何口か飲みんで、あとは畑に捨てた。畑の虫たちもびっくりしたことだろう。処分を終えていつもの晩酌でおいしいビールを飲みましょうと思ったら、舌が特級呪物たちに汚されてどのビールを飲んでもあの禍々しい味が脳裏に浮かんで楽しめない。お酒って飲む順番が本当に大事だよな。
以上。