春先からケルシュイーストを使って遊んでいたので思ったことなど。ここ数年の間、新しいイーストに挑戦してはその素性の確認を繰り返してきた。今年はその中から気に入ったイーストのリピート醸造をすることにした。今回はその1回目。イーストはWyeast2565 KÖLSCH。このイーストは結構リピート回数多い。と言っても3回目かな。前回使用したのは2022年1~3月だ。
改めてWyeastのHPの紹介文を読んでみることに。
https://wyeastlab.com/product/klsch/
出た「true top cropping yeast」。世の中のホームブルワーってこの説明文に出会ったら何かやり方変えるんだろうか。詳しい人教えて欲しい。特長としてはエールのフルーティさを持ちつつ、ラガーのようなにクリーンってところだろう。
以下3回仕込んだ結果。
回数 | ピッチレート | 発酵温度 | スタイル | 感想 |
1回目 | 10billion/ℓ | 15℃ | ケルシュ | ホワイトエール臭が匂ったが最近はクリーン |
2回目 | 10billion/ℓ | 16℃ | ケルシュwithコリアンダー | バランス悪い |
3回目 | 7billion/ℓ | 16℃ | ホワイトIPA | 俺の好みに方向性がドンピシャ |
1回目の醸造でイーストの臭さが気になった。例えるなら下手くそなブルームーン。発酵温度が影響しているのだろうか?やっぱ使うなら真冬が良いんだろうか。ホワイトエール臭を中和するため2回目にはコリアンダーを入れた。これはもうホワイトエール。これが成功で、当初は2回目の結果が良いと感じる。しかし1ヵ月経過したころイーストの匂いが落ち着いてケルシュ特有のクリーンで青臭い感じに仕上がってしまい、コリアンダーが邪魔になる。1回目の方がすっきりしておいしい。余計なことしなければよかった。
3回目は久々に小麦粉を使ったホワイトIPA。すごくおいしいってわけじゃないんだけど、自分の目指す方向性にマッチしている。酸味がありグレープフルーツ様。雑味もなくスルッと喉に落ちる。あとは旨味があれば完璧。
1回目のケルシュの写真。
2回目のケルシュwithコリアンダの写真。ちなみにオレンジピールも入れている。
3回目のホワイトIPAの写真。
トータルとしてはなんでこんなにイースト臭強いの?って感想。WitやWizen系のホワイトエールの特長が強い。最近同じイーストを使っても同じに造れない気がする。自分の舌が変化しているのか。難しい。
以上。