イタリアン・ピルス(Ver202312)

 ここ最近耳にするようになったイタリアン・ピルスを造ってみた。イタリアのピルスナーと言ってもモレッティではない。歴史をひも解くと「Birrificio Italiano's Tipopils」が一番に出てくる。このスタイルは、ドイツピルスナーをベースにトラディショナルなホップをドライホップした、ライトで爽快なフレーバーのビールである。ここ数年のアメリカにおけるラガー流行でピックアップされているとのことだ(Web調べ)。ちなみに正式なスタイルガイドに登録されたスタイルではない。はず(Web調べ)。

 こちらレシピ。



バッチサイズ 11ℓ
モルト % ホップ g@m
ピルスナー 92 マグナム 6g@60m
カラピルス 3 マグナム 8g@10m
小麦粉 5 ザーツ 8g@10m
ザーツ 5g@2nd
ポラリス 5g@2nd
SRM 3.8 IBUs 32

 使用したイーストは「Wyeast 2278 Czech Pils」。このイーストはモルティに合う!とか言いながら、こんなピルスナーも造っていた。

 こちら完成品。

 色は狙い通りのストローイエロー。ドライホップしているからか清澄度が低いのが残念。もう1ヵ月くらい寝かせたらきれいになるかな。
 アロマは、このイースト特有のヤクルトのようなイースティ。そこにホップの青臭さが程よく混ざって、イーストの押しの強さが中和されてとても爽やか。
 フレーバーは、初手に仄かな甘さあり。遅れてノーブル系ホップの青いフレーバーが舞い降りる。まるでルネサンス壁画の天使の様なバランスが口の中に広がる。喉を通して昇天してしまった。

 あれ?このイーストは濃色モルティが合うんだったんじゃないんかい?現在ダークラガー発酵中だが、もう一回ピルスナーを仕込んでもいいかもと思わせる良い出来でした。

 以上。