ここ最近耳にするようになったイタリアン・ピルスを造ってみた。イタリアのピルスナーと言ってもモレッティではない。歴史をひも解くと「Birrificio Italiano's Tipopils」が一番に出てくる。このスタイルは、ドイツピルスナーをベースにトラディショナルなホップをドライホップした、ライトで爽快なフレーバーのビールである。ここ数年のアメリカにおけるラガー流行でピックアップされているとのことだ(Web調べ)。ちなみに正式なスタイルガイドに登録されたスタイルではない。はず(Web調べ)。
こちらレシピ。
バッチサイズ | 11ℓ | ||
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モルト | % | ホップ | g@m |
ピルスナー | 92 | マグナム | 6g@60m |
カラピルス | 3 | マグナム | 8g@10m |
小麦粉 | 5 | ザーツ | 8g@10m |
ザーツ | 5g@2nd | ||
ポラリス | 5g@2nd | ||
SRM | 3.8 | IBUs | 32 |
使用したイーストは「Wyeast 2278 Czech Pils」。このイーストはモルティに合う!とか言いながら、こんなピルスナーも造っていた。
こちら完成品。
色は狙い通りのストローイエロー。ドライホップしているからか清澄度が低いのが残念。もう1ヵ月くらい寝かせたらきれいになるかな。
アロマは、このイースト特有のヤクルトのようなイースティ。そこにホップの青臭さが程よく混ざって、イーストの押しの強さが中和されてとても爽やか。
フレーバーは、初手に仄かな甘さあり。遅れてノーブル系ホップの青いフレーバーが舞い降りる。まるでルネサンス壁画の天使の様なバランスが口の中に広がる。喉を通して昇天してしまった。
あれ?このイーストは濃色モルティが合うんだったんじゃないんかい?現在ダークラガー発酵中だが、もう一回ピルスナーを仕込んでもいいかもと思わせる良い出来でした。
以上。