Wyeast3944(ヴィット)のピッチレート

 5月から取り組んでいるWyeast3944 Belgian Witイーストの適正ピッチレートの探求。それに答えが出た。

 こちら試したピッチレート。

No スタイル 投入イースト(billion/ℓ) 発酵温度
1回目 ベルジャンヴィット 9.09 20℃
2回目 ベルジャンヴィット 11 20℃
3回目 ベルジャンヴィット 4.3 19℃

 今シリーズは3回のレシピを完全に同じにしている。ピルスナー48%:小麦粉47%:オートミール5%で、味をわかりやすくするためコリアンダーやオレンジは入れていない。

 こちら、2回目醸造のヴィット。年に1回登場するかどうかのヴィット用グラスでいただきます。

 うん。アロマがあふれ出すイーストの体臭でくさい。コリアンダーで隠してしまいたい臭さ。フレーバーはまろやかでバランスも悪くないので、飲み始めてしまえば飲み続けられるけど、あまり人に勧めたくないビールに仕上がっている。
 この傾向は1回目と同じ。ちゅうか、こんなに1回目と同じビールが完成するとは思っていなかった。俺の醸造技術の安定感が誇らしくなる臭いビール。

 次は3回目のヴィット。

 くそ旨い。アロマのイースト臭が抑えられ、口に含むと凝縮された旨味が唾液腺をギュッと絞る。酸味と合わさって果物を頬張っている錯覚を覚える。このイーストは絶対にアンダーピッチと宣言してよいだろう。

 今4回目の醸造で、アンダーピッチの最終確認中。4回目はオレンジピールコリアンダーをモリモリ入れた。完成したらまた報告する。

以上。