ベルジャンエール連作(Ver202110~12)

 10月から12月に仕込んだベルジャンエールを振り返りましょう。
 使用したイーストはWyeast 1762 BELGIAN ABBEY STYLE ALE II。

 こちらサマリ。

No 醸造 瓶詰 サイズ 特長 酵母数(billion) 評価
1 10/17 11/6 11ℓ ブロンド 90 うまい
2 11/7 11/27 11ℓ WIPA 57 にがい
3 12/5 12/30 11ℓ スタウト 58 うまい
4 12/19 1/10 11ℓ トリペル 60 うまい

 各レシピはこちら参照
 
ベルジャン・ブロンド(Ver202110) - homebrew diary
ベルジャン・スタウト(Ver202112) - homebrew diary
ベルジャン・ゴールデン・ストロング・エール改めトリペル(Ver202112) - homebrew diary

No1 ベルジャン・ブロンド

f:id:vvm:20211212194232j:plain

 イーストを購入してから6か月は経ってるので、No1の醸造前にスターターを準備して使用した。清澄度低い。味はすごくバランスが良い。フェノールがとても上品で、ビールを複雑で深い味わいにしている。うまい。

No2 ホワイトIPA

f:id:vvm:20220103193900j:plain

 色がNo1と変わらないなぁ。かなり白い材料使っているのに。味はなんか苦い。ホップが苦いけどウォートも苦い(渋い?)気がする。このイーストが小麦と合わない気がする。

No3 ベルジャン・スタウト

f:id:vvm:20220123213934j:plain

 カカオニブを使ったチョコレートスタウト。評価時はスパイシーでバランス悪いと下げ評価だったけど、カーボが入りバランスが取れてめちゃめちゃ美味しくなってきた。うま~。チョコレート風味がばっちり。むかしカカオニブを使った醸造ではこんなにチョコ風味つかなかった(こちら参照)。今回はカカオニブの量が2倍。また、オーブンで170℃20分程度ローストしてから不織布に入れて2次発酵容器に投入。不織布は1日1回5分間ゆするを5日間行った。めっちゃうまい。これは大事に飲みたい。
 ちなみに使用後のカカオニブはオーブンで乾かして、毎日ヨーグルトに撒いて食べた。

No4 トリペル

f:id:vvm:20220130195739j:plain

 デュベルクローンのつもりで造ったけど全然違う出来になった作品。デュベル買ってきて比較したけどやっぱ違うわ。デュベルはもっとベルガモットのような柑橘系。自分のはまったり甘く、弱くフェノリック。No1のブロンド同様、バランスが良くて複雑でとてもおいしい。スイスイ飲めてしまうところはデュベル感あり。久々に寝落ちするほど飲んでしまった。

総括

 このイーストの特長はWyeastのHPに書いていた「clean profile」が的確。エール特有の強い押しがなく、薄いと感じることもある。でもそれが飲み飽きない出来につながっている。またスタウトの感想に書いたスパイシーはカーボが入ってくると感じなくなり、むしろモルトエステルの甘みを引き出す良いアクセントになっている。モルティなビールに合うイーストと感じる。No1,3,4のどれも完成度が高い。よいイーストでした。


 以上。