モルトエクストラクト

 アドブルのキットを買った頃の話し。モルト缶から始めたんだけど、その頃の写真が出てきたので過去を振り返りながら書いてみる。

 

 写真はアドブルのフルセットのキット(約16000円)。発酵容器にボトリング容器、打栓器、瓶、王冠、モルト缶等々、すべての道具が一式そろう。一番ありがたいのが、醸造方法を懇切丁寧に書いているマニュアル。アドブルキットの値段は、このマニュアル代と思ってるし、それだけの価値がある。

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 これがモルト缶。IPAが好きだったけどスターターキットにそんなのは無くて落胆したのを覚えている。しぶしぶペールエール

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 モルト缶の中をわかりやすく表現すると水あめだ。これを湯煎して軟化させる。

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 軟化させたモルトエクストラクトを発酵容器に移して、水を入れてエアレーションする。モルトエクストラクトの中にはホップオイルも入っているので、あとはイーストを入れるだけで終わり。超簡単。

 こちら、水を入れた発行容器の写真。ここに、モルトエクストラクトを入れる。

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 思い出すと、ドロドロのモルトエキスを漏斗使わずに発行容器に投入して、こぼして大変なことになったっけ。こぼした分ビールが薄くなる~!とかドキドキしたっけ。懐かしい。

 

 イースト入れて、発酵温度の20度を維持するために、発泡スチロールの蓋をしてクーラーボックスで保管した。ウォートをびっちり入れたためか、おもいっきり吹いたのでエアロックを外してブローオフしてる。

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  はじめての醸造で吹いたもんだから、半分パニックになったのもいい思い出だ。この頃は、どれくらいで菌汚染するかの経験値がなかったので、なにするにもドキドキしながら作業していた。ブローオフに切り替えたいんだけど、一度付けたエアロック外していいの?その瞬間から菌汚染されちゃう?とか。

 最近は漬物袋を発酵容器に使っているのでエアロックを使わない。ある程度発酵が進んだら蓋を開けて香りをかいだりする。細心の注意をするに越したことないんだけど、やりすぎると疲れる。ホームブリューは楽しまないと。

 

 そして完成。すっげーびっちり。12リットルの発酵容器フルフルだ。

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  この頃は2次発酵容器なんてなくて、1次発酵容器のまま2週間貯酒した。ホームブリュワー程度のバッチサイズの場合、イーストの自己分解によるイースト臭はたいしたことなくて、2次発酵容器に移す方が菌汚染のリスクが高くなるという説もある。

 

 そして、発行容器からボトリング容器に初めてのサイフォン。

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  ここでもこぼしたことは言うまでもない。ちなみに、今はこのバケツも使ってなくて、コック部分だけ流用している。サイフォンチューブもあげてしまった。

 

 完成したビール。500ml瓶で22本。金のためにビール醸造を始めただけあって、作れるだけ作ったって感じ。

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 ペットボトルに入れたビールを1週目、2週目と試飲してたんだけど全然美味しくなくて、22本も作ってしまってどうしたもんかなと悩んだのも良い思い出。(1週目に開栓したビールをまた2週目で飲んだんだから、そりゃ炭酸入ってなくてイマイチなのは当たり前だ)

 3週目で瓶を開栓したら、美味しくってビックリ。これが、記念すべき第一号だ。なつかしいな。

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 この後、モルト缶+クリスタルモルトのスティーピング⇒DME+パーシャルマッシング⇒フルマッシングとアドブルのキットで経験を積んで今に至る。現在使っている2重バケツロイタータンはパーシャルマッシングの頃には形になっていた。

 

以上。