2018上期振り返り

 気づいたら7月も後半だった。少し遅くなったが、2018年の1~6月の振り返りをしておきましょう。今回から、評価方法について少し見直した。今まで醸造した日時で期を分けていたけど、実際に飲めるのはその2~3週間後でタイムラグが発生する。完成品ができた日時で評価するように変更する。なので、実際の醸造日時と、この記事内の評価日時が微妙に違う。

 

・1月 適当ラガー

適当ラガー(Ver201712) - homebrew diary

 

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 自信をもってワースト・オブ・ザ・イヤーに推薦できる不味さ。ラガーのはずなのにもっさりとしていて、ほのかに渋さを感じる。いいところなし。しかも、このビールを大勢の人に振舞うという暴挙を犯してしまった。死んでしまいたい。

 反省点はなんだろう。適当に作ったので反省点すらよくわからない。一番良くないパターンだ。

 

・2月 NE IPL

NE IPL(Ver201802) - homebrew diary

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 ラガーを作りたいけどニューイングランド系ヘイジーも作りたいという、わがままを背負ってこの世に誕生したクリーチャー。しかし、こいつは旨かったな。若いころはホップジューシーが前面でいまいち厚みがないと思っていたが、ボトルコンディションが進む中で絶妙なバランス感が出てきてGood。おいしかった。

 

・3月 チョコレート・ポーター

チョコレート・ポーター(Ver201803) - homebrew diary

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 このビールは、おいしかったんだけど記憶から薄れてしまった。ほんのりバニラチョコ風味でデザート感覚で〆に飲んでたんだけど、しこたま酔った後だから味覚/嗅覚の記憶がないのかな。今思うと、もう少し華やかさが欲しかった。目標にしたバラストポイントのビクトリー@シーのような華やかさを目指したい。リベンジ案件。

 

・3月 一番搾りラガー

一番搾り製法に迫る2 - homebrew diary

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 一番搾り麦汁だけで仕込んだラガーを作ってみたのだが、ビールとしてNo Goodだった残念な回。何度か飲むうちに、イースティなラガーと思うと味があって悪い出来ではなかった。結局「一番搾り」という名前を付けたことによるギャップの大きさが不味さに直結していたと感じる。「乾杯ビール」ではなかったってことだ。

 反省点として思い出されるのが、10℃付近の中途半端な発酵温度。この時のイーストはとても活発だったと推測されるので、がっつり5℃くらいに下げれば良かったのだと思う。真冬の玄関に放置すればよかった。

 

・4月 レッドエール

レッドエール(Ver201804)と糖のはなし2 - homebrew diary

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  これは絶品だったな~。もちろんこのビールも「乾杯ビール」じゃないから飲むタイミングに注意したい。非常にモルティでカルメラが強いんだけど、アイリッシュイーストのさわやかさとのバランスが絶妙すぎる。こんなビールは世界中のコマーシャルビールでもなかなか出会えない。

 

・5月 在庫処分的IPA

在庫処分的IPA(Ver201805)とGWの日記 - homebrew diary

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 これは旨すぎでしょ。Farmhouseブレンドホップを大量に使ったというのもあるが、志賀高原IPAイーストの素性の良さがエステルとして現れて引っ張ってくれた。ほんと、グラス330ml@600円でもリピートできる完成度の高さ。ちなみに、このイーストを培養したのは2016年の夏。

 

・5月 ヴァイツェン

ヴァイツェン(Ver201805) - homebrew diary

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 きわめて旨い。ほんのりバナナ香が薫る上品なヴァイツェンで、ハンバーグと抜群に相性が合う。しかし厳しい目で見るなら控え目すぎ。ヴァイツェンにはきついくらいのバナナ香がほしい。目標のびっくりドンキーのヴァイス(小樽ビール)には一歩及ばない。いいかお前たち、びっくりドンキーはハンバーグ屋じゃないからな。あそこはビール屋だということを忘れるなよ。

 

・6月 時短セゾン

時短セゾン(Ver201806) - homebrew diary

f:id:vvm:20180722225335j:plain  このビールはいまいち。しかし、この醸造で分かったことがたくさんある。WLP565の素性としてビッグフェノールで醸造が難しいとか。

 最終的に失敗作という評価なんだけど、実はそれなりに味がある。イーストの素性はとてもいいのだ。驚いたのだが、捨てる予定の発酵容器底のビールを無理矢理瓶詰した「底ビール」が、理想のセゾンに近かったってこと。大量のイーストによるボトルコンディションが作用したと考える。

 また、イーストだけでスタイルを表現できるかなとモルト缶をつかったのだが、モルトに雑味がありホップがビターすぎてぜんぜんセゾンじゃなかった。モルト缶仕込みは味に限界があるってことか。やっぱモルト-ホップ-イーストの三位一体じゃないとね。セゾンは、近々フルマッシングでリベンジする。 

 

 下期もどんどん仕込むぞー。

 ちなみに、この中でベストは在庫処分的IPAかレッドエールなのだが、年間ベストはすでに塗り替えられているので無理に決めないことにした。