Wyeast 3522 ベルジャン・アードネスを5回ほど使ったまとめ。
こちらに、5回の発酵遷移をまとめた。
このイースト、高ABV耐性があり旺盛な発酵力がある。だけど、早々に発酵を切り上げる。どんなOGでも、だいたい3日目の朝には比重が落ち着く。そこからちびちび発酵を続けるけど、そんなに減らない。あと、このグラフからはわからないけど、FGが結構高い。1回目の醸造ではちょっと焦ったが、どの醸造でも同じだったので、このイーストの性格なのだろう。
旺盛な発酵力について、もう一つ情報。クラウゼンが怖いくらいすごい。袋の口からあふれ出して、セラーの底を汚すこともあり。ドライホップしたら、お茶パックの上にクラウゼンが降り積もり、発酵してお茶パックを膨らませて沈ませない。澱引き時になってもクラウゼンがぷかぷか浮かんでいることもあった。
WyeastのHPに書いてあったこの一文はまさにその通り。
This strain produces a beautiful balance of delicate fruit esters and subtle spicy notes, with neither one dominating.
微妙なスパイシーはちょっとわからなかったけど、繊細なフルーツの香りが絶妙。
あと、こちらの一文もその通り。
this strain is highly flocculent and results in bright beers.
発酵が落ち着いた4日目くらいから比重計のウォートがスーッと透明になっていく。
5回醸造して、4回分を開栓したがどれも旨い。特にホワイトIPAはばっちりな完成度。
ちなみに5回目は、初の20リットルバッチで再度ホワイトIPAを仕込中。よいイーストでした。
以上。