本番New England IPA(Ver202102)

 さあ本番NE IPAを仕込もうじゃないか。
 仕込む前に、久々にNEの勉強。読んだのはここ。有名なブリュワリーがそれぞれのNEのレシピ構成を解説してくれている。2020年5月の記事で割と最新の情報だ。

byo.com


 まず水質。Cl:SO4=2:1くらいで、Cl=200mg/L,SO4=100mg/Lをめざす。モルトは、マウスフィールを高めるためにフレークオーツ/バーレイ/ウィートを15%~20%程度使用。ここら辺はそんなに違和感なし。
 度肝抜かれたのはドライホップの量。28~37g/L使うとのこと。自分のバッチサイズ11L仕込なら400g使うってことだぞ。最近はこんなにホップ使うんだ・・・。
 あと、酸化を非常に気にしている。そうだろうね。自分のIPAでも3ヵ月過ぎたら劣化臭が気になり始める。37g/Lもドライホップしたら、さもありなん。自分はホームブリュワーなんで酸化する前に飲み切る事が対策。

 そんなわけでこんなレシピにしてみました。

Batch Size
 11L

Grain Bill
 ペールエールモルト    40%
 ピルスナー        37%
 カラピルス         3%
 小麦粉          10%
 オートミール       10%
 SRM=4.0

Mashing
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@66℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃       -分
 ※濁りを気にしなくていいので、プロテインレストはカット

Boil
 60m

Hop & Spice schedule
 スタイリアン・フォックス 10g 60m
 エクィアノット      10g 1st ワールプール@85℃
 アイダホ・ジェム     10g 1st ワールプール@85℃
 ストラータ        10g 1st ワールプール@85℃
 エクィアノット      10g 2nd ワールプール@75℃
 アイダホ・ジェム     10g 2nd ワールプール@75℃
 ストラータ        10g 2nd ワールプール@75℃
 エクィアノット      31.5g 1st DH
 アイダホ・ジェム     31.3g 1st DH
 ストラータ        36.4g 1st DH
 エクィアノット      30.3g 2nd DH
 アイダホ・ジェム     27.5g 2nd DH
 ストラータ        57g 2nd DH
 IBUs=13.0
 ※ワールプールは本当のワールプールではなくて、5分x3回かき混ぜる工程

Yeast
 OMEGA OYL-052 DIPA ALE

 結局ドライホップは20g/Lという弱気。この倍の量を投入する根性はありませんでした。そんなに入れたら絶対に薬草感満載の養命ビールになるでしょ。ドライホップで工夫したのは、あまり長く漬けないこと。2ndは3日間にした。ただ漬けて置くだけでなく、2日目にワールプール時と同じようにかき混ぜた。

 2週間でカーボが入ったので開栓。

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 おー。しっかり濁ってにっこり。色も黄色くてイエローヘイジー感が出てる。
 アロマは、開栓の瞬間からものすごく香る。甘ったるい果物の香り。柑橘系は弱く、パイナップル感がつよい。とにかく熟している香りで、ふたを開けて放っておいたら腐ってしまいそう。
 口に含むと、イーストがいい感じにトロピカル。アロマとあいまって一足先に楽園ベイベーな夏気分。しかし、後味に顆粒の漢方薬を飲んだような苦渋さが居座る。あれだけドライホップしたんだから、是非もなし。むしろこのレベルに収まってくれて良かったと思えるくらい。
 この苦渋さは、ミルセンやフムレンたちの影響と考えている。こいつらはイーストが吸着してくれるので、もう2~3週間寝かせたら落ち着くと期待している。と言うわけで、また2週間後に再評価する。
  
 最近、熟成の効果をひしひしと感じている。このブログでは、瓶詰してから2週間で開栓してしまうが、このサイクルは再考の余地あり。最低でもラガーは2ヵ月、エールは1ヵ月は寝かせて、最高の状態のビールを開栓して評価記事を書くように見直したい。

 以上。