スターラーを何回か使った感想

 最近スターラーを買って、醸造前にイーストを元気にする作業を行っている。今時期のラガー・エールの交互醸造シーズンは、同じイーストの連続醸造ができないので特に必要と感じている。そんなわけで、何回かつかって得た知識を備忘録として記しておく。

vvm.hatenablog.com

 まず、スターラーを使用する期間について。調べたら2~3日で良いらしい。2~3日回して醸造の1日前に止めて、あとは静置するという流れ。自分は、投入時にスターターの上澄みを捨てたいので、もっと前から造って発酵をしっかり止めないとダメだと勘違いしていた。なんとスターラーを使うと、2~3日できっちり発酵し終わるのだ。溶液がシュワシュワしてなくても、しっかり発酵しているのだから不思議。なので、1日静置しておけばイーストは沈殿して、きれいに上澄みを捨てることが出来る。

 次に、回らない事件。スターラーは、回転子という磁石で出来た物体が回ることで攪拌する。

f:id:vvm:20211128193157j:plain

 どうやらイーストが多いと、その回転子が回らなくなることがあるのだ。これはスターラーの性能に依存すると思われ、自分が買ったものは力が弱いみたいだ。ちゃんと回るようにするまでスターラーの回転速度を苦労して調整していたのだけど、だんだんコツがわかって来た。イーストが沈殿してスラリー化すると回らなくなるので、ちゃんと舞うまでサポートしてあげる。いったんフラスコを斜めにして側面で回転子を回すようにする。すると以下の流れで回るようにできた。

  1. 側面の傾斜を使って回転子が元気に回る
  2. スラリーが舞う
  3. 1~2をフラスコの側面でまんべんなく実施
  4. 回転子を真ん中に移しても回転が続く


 最後に、調子に乗っていたら吹いた。イーストが多い状態に、追加した砂糖水も多かったみたいで噴火してしまった。TVにつないだHDDも恐怖だったろうに。

f:id:vvm:20211123160846j:plain


 しかし、おかげで11リットルのラガーを醸造するための132billionは余裕で確保できる量が出来た。

 写真は元気なラガーイースト。カウンティングが大変でした。
f:id:vvm:20211123160925j:plain

 
以上。