アメリカン・ペールエール(Ver202202)

 新しいシリーズの始まり。
 前にも話したが、自分のIPAは下手くそだ。大量のホップを使うレシピは、どうしてかうまくいかない。今回は、自分のダメダメホップのボーダーラインを測ることを目的として、Wyeast 1272 American AleⅡを使ってアメリカン・ペールエールを仕込むことにした。アメリカン・ペールエールって飲んだことありますか?個人的にはIPAの一歩手前で、使っている材料は一緒だけどホップの量がすこし少ないって感じ。しかしレシピを調べるとIPAとどこが違うの?と言うぐらいホップを入れるので困った。今回はホップボーダーライン思索が目的なので、「2ndドライホップを使わない」をペールエールIPAの違いとして進めることにした。

 こちらレシピ。

Batch size
 11リットル
Grain bill
 US 2row        65.5%
 C40           8%
 ペールエールモルト   10.5%
 ウィートモルト      6%
 ミュンヘン        10%
 SRM=6.8
Mash
 セルロースレスト@30℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃      -
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 60m  マグナム          14g
 10m  ロータス          5g
 10m  エクィアノット       5g
  0m  ロータス          3.1g
  0m  エクィアノット       8.2g
  0m   シトラ(Cryo)        5g
 1st Dry ジャーマン・アマリロ(T90)5g
 1st Dry シトラ(Cryo)       5.4g
 IBUs=41
Yeast
 Wyeast 1272 American Ale II

 今回はイーストの肩慣らしの一面もあるので、在庫処分的な構成。ホップなんて、昨年の夏にドライホップする前に腐ったビール用に準備したホップだったりする(笑)

 こちら完成品。
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 作っている時は、色が濃すぎると感じていたが、こうやって見るとアンバーでとても良い色。これぞ、アメリカンペールエールって色でしょ!
 アロマ。けっこうクリーン。このイーストの特長のsoft, clean, hint of nutをよく表している。カラメルモルトの香りは少ない。これは、レシピのせいなのかな。C40を8%じゃ足りなかったか。
 フレーバー。アメリカンペールエールって、グッとくる甘みと華やかな柑橘香のイメージだけど、このビールはちょっと違う。少しタート。そして、なんか苦渋い。これはホップが原因ではなく、このイーストの性質な気がする。昔、イーストカウンティングしていなかった頃の、イースト過多なアイリッシュエールを思い出させる味。イーストのオーバーピッチに良いことなしと思っている。
 総評としては、ちょっと想定スタイルと違うけど、まぁ飲める出来。

 で、当初の目的のホップのボーダーラインについて。このビールなら及第点。自分のIPA特有の、鼻の奥を蔓でキュッとねじられたような青い不快さがない。やっぱ2ndドライホップのやり方が自分の課題なんだと改めて確認できました。

 以上。