ビター(Ver202208)

 前回のケグの出来に気をよくして次の醸造をおこなった。
 今回はホップを使わないレシピに挑み、それでも前回のように良い結果を得られるかを確認することに。選んだスタイルは、London AleⅢの適合レシピに出てきたビター。
 ビターを仕込むのは調べたら2年ぶり。このスタイル結構好きなんだよね。
 こちら前回醸造の記録。
vvm.hatenablog.com

 レシピはこちら。

Batch size
 11リットル
Grain bill
 US2row        88%
 アロマティックモルト  6%
 メラノイデン      4%
 ライモルト       2%
 SRM=5.02
Mash
 セルロースレスト@30℃    5分
 プロテインレスト@52℃    10分
 サッカリフィケーション@62℃ 15分
 サッカリフィケーション@69℃ 15分
 マッシュアウト@76℃      -
Boil
 60m
Hop & Spice schedule
 60m   アーチャー  20g
 30m   アーチャー  5g
 10m   アーチャー  5g
  0m   アーチャー  10g
 IBUs=26.9
Yeast
 Wyeast1318 London Ale Ⅲ

 チョコレートモルトとかSpecialBとかを使わずに、マイルドになるようにしてみた。おかげでSRMもだいぶ低い。あとホップはUKホップのアーチャーを初めて使ってみた。クラシックなUKアロマとシトラスの混合とのことだ。AA=4~6%なのでポジション的にはEKGやファッグルと被る。UKホップってシックなイメージでカッコイイよね。

 8/7に仕込み、8/21にフォースカーボネートして瓶詰。2週間ほど置いて開栓。
 こちら完成品。

 見た目は清澄度あって良いね。色はもう少し濃くても良かったかも。ペールエールみたい。ヘッドはLowカーボなスタイルなのでよわよわ。フォースカーボを低く設定してみたけど、ばっちり狙い通りじゃない?フフフ。
 アロマは、UKエールのグッとくるクセのあるアロマは無くて、さわやかジューシーなアロマ。どちらかと言うとケルシュのような香り。
 口に入れると、焙煎モルトの芳ばしさとLondon AleⅢのねっとりとした特長が相まって甘さが際立つ。発酵不良の甘さではない醸される甘さ。そのあとに苦みがフワっと巻き起こり、グッとビターな大人の味が口の中を支配する。このバランス感。うめぇ。
 ケグを使った影響を問われると、口に含んだ初速はたしかにタップルーム。しかし、このビールならケグを使わなくても日々醸せていた気もする。長期間保管しても劣化しないのか?とか、ちょっと時間をおいて長い目で評価してみましょう。

 以上。