こちらのビールが出来上がったので評価。
グルコシダーゼを使った醸造(1) - homebrew diary
グルコシダーゼを使った醸造(2) - homebrew diary
グルコシダーゼを使った醸造(3) - homebrew diary
仕込んだ3バッチの条件をおさらい。
- バッチA:マッシング時α-グルコシダーゼを投入
- バッチB:チル後にα-グルコシダーゼを投入
- バッチC:投入なし
こちらが瓶詰前のFG。
気になっていたのはバッチBとバッチCのFG差。グルコシダーゼ入れても入れなくてもFG変わらないんじゃないの?という疑問は見事に払しょくされて、バッチBのFGがダントツに低い。結果にコミットするα-グルコシダーゼの姿勢を実感できた。そして、バッチAの比重が頑固なまでに下がらない。一度形成されたイソマルトオリゴ糖は自然分解なんてしないんだね。
今日、試験官カーボネーションで3バッチを同時評価してみた。
左からバッチA、B、C。
バッチAアップ↓
バッチBアップ↓
バッチCアップ↓
それぞれ評価。
バッチA:見た目はうっすら曇っている。これが多糖の影響か?味はまろやか。きっとビール苦手な人も飲みやすい。少しフレーバーが弱く、のど越し後のパンチに欠ける。
バッチB:清澄度が高い。味は、のどの奥が熱くなる高アルコールが印象的。また、鼻に抜けるホップ香がビシビシきてフレーバーも強い。その反面、Aの後で飲んだら少し渋いかも。
バッチC:A、Bの後に飲んだら、特長がないと感じる。しかし、中庸を抑えてて何度か飲むうちにバランスがよいと感じた。
3種3様で、非常におもしろい。個人的には、香りがビシビシくるバッチBを推したい。これで渋みを抑えられたら完璧。でも、AもCもぜんぜんあり。使う材料で的確に選択できるようになればカッコイイな~。良い実験でした。
以上。