本番New England IPA(Ver202102)

さあ本番NE IPAを仕込もうじゃないか。 仕込む前に、久々にNEの勉強。読んだのはここ。有名なブリュワリーがそれぞれのNEのレシピ構成を解説してくれている。2020年5月の記事で割と最新の情報だ。byo.com まず水質。Cl:SO4=2:1くらいで、Cl=200mg/L,SO4=100m…

じゃないNew England IPA(Ver202101)の出来

こちらのビールが出来たので評価。 タイトルにも書いたが始めに言っておく。「じゃない」と。vvm.hatenablog.com 色と清澄度が絶望的に「じゃない」。見た目アメリカンなペールエールって感じ。 香りは、ホップやエステルよりもモルトの甘いアロマが支配的。…

最近飲んだ秀逸ビール

最近飲んで感動したビール。 コエドとチョコレート専門店のダンデライオンがコラボしたチョコレート・デュンケルを紹介する。公式の記事がこちら。www.coedobrewery.com これ、めちゃめちゃうまい。チョコレートとモルトの甘くない甘さが、雑味のないデュン…

ヘレス(Ver202101)の出来

こちらのビールが完成したので評価。vvm.hatenablog.com 先週末の時点で飲める状態だったが、いかんせん俺の体調が最悪。このビールを見送って、別なビールを飲んでいました。(飲まない選択肢はない) 今日、満を持して開栓。 うほぉー良い清澄度。色はもう…

ヘレス(Ver202101)

今期ラガー第4弾はヘレスでス。ヘレスは苦み弱めで、モルトの甘みをほんのり残したミュンヘンのラガー。チェコのしっかりと苦みをつけた力強いピルスナーとは違う、絶妙なバランス感がシャレオツと思っているのは俺だけか。これを造らないとラガーシーズンは…

寄り道ラガー(Ver202101)

今期ラガー第3弾は、スタイルはずしの寄り道ラガー。インディア・ペール・ラガー(IPL)を仕込む。IPLってまだスタイルガイドに定義されていないはずだけど、近年少しずつ注目されて、検索に引っかかる回数が多くなってる。しかし、こんな誰でも考えるニュー…

New England IPA(Ver202101)

久々にNE IPAを仕込む。おととしの失敗作以来かな。 失敗作の記事はこちら。 vvm.hatenablog.com 今回はイーストの肩慣らしを含めて、レシピはなんとなく。Grain Bill ペールエールモルト 75% 小麦粉 10% オーツ 10% メラノイデンモルト 5% SRM=5.3 *なんで…

レッドエール(Ver202012)

昨年末に仕込んだ、アイリッシュエールイーストを使ったレッドエールの話。 このイーストを使って、スタウト⇒スタウト⇒ペールエールと仕込んできて、最後のお役目はレッドエールにした。このイーストは、なんと言っても濃いモルトと合わせるに限る。レッドエ…

チェコ・プレミアム・ラガー(Ver202012)の出来

こちらのビールが完成したので評価。vvm.hatenablog.com 色、黄色くて抜群に良いSRMなのだけど、清澄度がぼんやり悪くて残念。フィルター使ったんだよ、これ。フィルターに関しては、現在使っている糸巻きフィルターでは、たとえ1μmの濾過精度でもイーストを…

ホップの勉強

ホップの勉強のやり直しを始めたのは、IPAのイマイチな出来を何度も経験した昨年の秋口から。週末の空き時間に過去に読んだ論文を含めて整理して読み直し、ようやく自分の醸造計画に反映できるものを得られたので簡単な報告とする。 まず、論文のリストアッ…

チェコ・プレミアム・ラガー(Ver202012)

ラガー本番。BJCPスタイルガイドで言えば、チェコ・プレミアム・ペール・ラガーとなるスタイルを今回は仕込む。有名なコマーシャルビアはウルケル。リッチでモルティーでホップが強く、複雑でバランス感が特長のビール。あーウルケル飲みてぇ。瓶じゃなくて…

初手ラガー(Ver202011)

あけましておめでとうございます。今年もバリバリとビール造っていきますので、よろしくお願いします。 年明け一発目は、2020年の11月に醸造したラガーの記事。 今季準備したラガーイーストは、Wyeast 2124 Bohemian Lager。本格的なHellesとCzech Premium L…

コーヒー・スタウト(Ver202011)

今期2度目のスタウト。前回は予期せずうっすい出来になってしまったが、今回は失敗しないようにしたい。 レシピ Batch Size 11リットルGrain Bill マリスオッター 47% ウィートモルト 15% ペールエール 10% ローステッドバーレイ 10% オートミール 7% C40 5%…

ブリュット・一番搾り

この商品を知っているだろうか。www.kirin.co.jp 定義「ビール」で、初の糖質ゼロを謳った商品とのことだ。 糖質ゼロとはどういうことか。食品表示法で定められた定義にのっとると、多糖を含めた一切の糖が入ってないこと。糖類ゼロと書いてあれば、単糖と二…

アイリッシュ・ペールエール(Ver202011)

そんなスタイル無いと思うんだけど、今回はなんとなくアイリッシュペールエール。最近アイリッシュエールイーストを使いこんでおり、このイーストに最適なスタイルはなんといってもスタウト。スタウト以外となるとポーターやレッドエール、DIPAなどで、濃い…

ホワイトIPA(Ver202010)

こちらのホワイトIPAがおいしかったので、量産することにした。vvm.hatenablog.com 早速レシピBatch size 20リットル Grain bill ピルスナー 38% 小麦粉 44% オーツ 8% CaraPils 10% SRM=2.9 ※ピルスナーモルトの在庫が少なかったでカラピルス多めで構成。 M…

ラガーの準備

チラホラと雪が舞い始めた北海道。そろそろラガーの季節ですね。 と言うわけで、ラガーの準備を開始する。準備と言ってもモルトを買うだけ。最近は冬のラガーシーズン前に、ピルスナーモルトを袋買いするようにしているのだ。イーストは、春先に年間の醸造計…

スタウト(Ver202010)の出来

こちらのスタウトが完成したので評価。 マッシュ効率が58%で、セッションな仕上がりになってしまったスタウトの出来はいかに。vvm.hatenablog.com 見た目はスタウト。少しヘッドが弱いかな。 光にかざしてみると、ヘッドの裏面が透けて見えて重みがないこと…

スタウト(Ver202010)

秋の夜長の晩酌に、数々の名作を届けてくれたアードネスイーストともお別れを告げて、Wyeast 1084 アイリッシュイーストを開封した。 その第一弾はスタウト。ギネスクローンレシピをベースにちょっと在庫処分的な内容で、イーストの肩慣らし。 こちら、2年以…

ベルジャン・アードネス

Wyeast 3522 ベルジャン・アードネスを5回ほど使ったまとめ。 こちらに、5回の発酵遷移をまとめた。 このイースト、高ABV耐性があり旺盛な発酵力がある。だけど、早々に発酵を切り上げる。どんなOGでも、だいたい3日目の朝には比重が落ち着く。そこからちび…

シメイレッドクローン(Ver202009)

W3522アードネスイーストを使ってアビーに挑戦。前回シメイレッドに挑戦したのは2年前。前回は発酵が途中で止まり、追いイーストを投入した不完全な出来だったが、今回はどうだ。vvm.hatenablog.com レシピはこちらBatch Size 11リットルmalt ピルスナー 83%…

自己フィードバックって難しい

最近思うのは、ホームブリューって上達するのにとても時間がかかる。造ったビールの出来がイマイチでも、何もしなくても次のビールがおいしいなんてしょっちゅうだ。「〇〇が悪かったのかな?」と思っても、それを正確にフィードバックするのがとても難しい…

SORACHI ACE クローン(Ver202009)の出来

こちらのビールが出来たので評価。vvm.hatenablog.com 比較用に本物のSORACHI ACEを探していた話は前回したと思う。Kirin通販でもSOLD OUTで半分あきらめていたのだが、開栓の日に合わせたように近所のスーパーで発見。ソラチエースの神様が舞い降りた。 い…

ホワイトIPA(Ver202008)

春から続くホワイトIPAのレギュラー醸造化のためのレシピ調整、第3弾。 第1弾はケルシュイーストを使用。美味しかったが、すこしパンチが弱い結果となった。第2弾はWLP090を使用。ホップの強さが前面に出てしまって、小麦醸造のまろやかさが見当たらない結果…

2020年上期振り返り

気づけば10月。2020年上期の醸造ビールたちを振り返っていこう。 上期 4月~9月に飲んだビールが対象下期 10月~3月に飲んだビールが対象小バッチの試験醸造品は対象外 4月 ガツン、とIPA 古き良き時代のIPA(Ver202002) - homebrew diary 最近のトロピカル…

SORACHI ACE クローン(Ver202009)と清澄剤の報告

今回は、ブルックリンブルワリーのSORACHI ACEのクローンに挑戦。ソラチエースはホップの名前。1980年代にサッポロビールが開発したのだが、当時の日本では生まれるのが早すぎた先鋭的なホップ。日本で日の目を見ることなく20年以上が経ち、アメリカで脚光を…

ラベルの剥がしかた

ビールは、瓶を買うようにしている。なぜなら、洗って再利用するから。再利用を繰り返すとラベルは汚くなるので、洗浄時に剥がすようにしているのだが、ものによっては頑固にはがれない。特に、日本のメーカーの瓶はどれも頑貼る(がんばる)。そんなわけで…

アードネス・セゾン(Ver202008)の出来

こちらのビールが出来たので評価。 vvm.hatenablog.com その前に、このイーストの発酵中の様子を記しておく。爆発力が高く、フワフワの泡を出しながら激しく発酵する。しかし、FGが想定より高い。適合スタイルにトリプルとかストロングなスタイルが出てくる…

ホワイトIPA(Ver202006)

出来の悪さにショックを受けて、書くのをためらっていた6月の醸造記録をUpしておく。 ホワイトIPAをレギュラー醸造にしようと、年初からイーストやホップを調整している真っ只中、今回はイーストにWLP090を使ってみることに。アメリカンIPAイーストがこのス…

アードネス・セゾン(Ver202008)

自分の好きなビールの一つに、セゾンスタイルの「僕ビール君ビール」(通称カエル君)がある。ヤッホーブルーイングの情報をチェックしていると、そのビールのイーストがベルジャン・アードネスであることが分かった。ふむふむ。今年のベルジャンスタイルは…